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介護の本書評「review-kaigo」

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第454回 親の認知症とお金が不安です

認知症、慌てず知識をつけよう

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

親の認知症とお金が不安です
上大岡トメ (著)、杉山孝博 (監修)、黒田尚子 (監修)

内容

認知症は誰にでも起こる病気のひとつ。それでもほかの病気以上に、どんな病気なのか?お金や介護はどうするの?本人や家族はどうなる?など、わからないことが多いのも事実。本書ではマンガを交えながら「認知症の基本」を予習でき、すぐに行動に移すことができる。

書評

「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が2023年6月に可決され、2024年1月から施行された。基本法には国民の責務として、「認知症に関する正しい知識および認知症の人に対する正しい理解を深めるとともに、共生社会の実現に寄与するよう努めなければならない」と書かれている。これまでは家族や関係者の問題と捉えられていた認知症の問題が、国民ひとりひとりが考えるべき問題になったことを示している。

認知症の介護はほかの病気と比べて難しいのは、もの忘れやモノ盗られ妄想、見当識障害、暴言や暴力などの症状が、自らの経験や常識的な判断では理解することが難しいからだろう。本書では、認知症の人が示す言動は決して異常ではなく、我々でも同じ状況になれば誰もが行う行動に過ぎないと筆者は語る。

介護では、介護者がイライラすると本人もイライラする。サービスを利用して介護者の気持ちに余裕ができれば、本人の状態も落ち着くもの。そのためには福祉サービスや医療を積極的に利用することが大切だ。本書では、利用できるサービスや医療をわかりやすくまとめてくれている。

また、マンガで具体的なケーススタディも紹介されているので、より身近に、より読み進めやすくなっているのも、初めて認知症という病気に触れる人には良いと思われる。

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