最後まで自宅で暮らしたい人に
自分で自分の介護をする本
小山 朝子 (著)
内容
「自分が介護をしてもらうときがくる」や「最後まで自宅でひとり暮らししたい」と考える人に、その想いを実現する官民のサービスや自分でできる準備の方法などを解説。しかも図解でとてもわかりやすい。要介護や認知症、在宅医療や終末期の心配や疑問が消える安心解説本。
書評
介護と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、「介助」といわれる言葉で表現される行為で、具体的には食事や入浴、排泄と行った日常動作の手助けをすることを指している。一方で『介護は、その人が望む生活をおくるための支援であり、その実現に至るまでの過程をも含んでいる。
本書は「最後まで自宅で暮らしたい」という自らの希望を実現しようとする人に向け、介護保険サービスの内容から死後の事務手続きに至るまで6つのパートからなる構成で情報を紹介している。筆者の約10年にわたる介護経験や介護現場の取材で知ったことも随所に取り入れ、実情を踏まえた内容が紹介されている。
近年、介護が必要な人の世話をする人材の不足が2025年問題のひとつとして指摘されている。本書にもある「自分で自分の介護をする」という考え方は、この問題にも一石を投じることになると思われる。筆者は、人生の最終段階を自分らしく過ごしたいと願う人にとって、本書がその一助となることを願っている。



