老後を最後まで安心しておくる知恵がぎっしり
老後ひとり暮らしの壁
山村 秀炯 (著)
内容
「老後のおひとり様は案外快適なものです」とは筆者の弁。独居老人は不幸だとか、孤独死が悲惨だとか、そんなイメージを持っている人も多いであろう「高齢者のおひとり様」。本書では、高齢者のおひとり様が、老後の自由な時間を独りで謳歌するために必要な知恵や知識が紹介されている。
書評
内閣府の調査では、ひとり暮らし高齢者世帯の73%以上が「満足」「まあ満足」と回答している。実際、老後のひとり暮らしは珍しいものではない。「おひとり様」の時間は、決して他人事ではないのだ。ならば晴々とした気持ちで最後まで生きぬきたいと考えるのは当然のことだろう。
だが、老後のひとり暮らしには、若い人のひとり暮らしとは異なる「壁」が存在するのも事実だ。本書では「お金の壁」「健康の壁」「心の壁」「介護の壁」、そして「死後の壁」の5つとしている。この壁をうまく超えられた人ほど、自分の生き方に納得し、幸せに暮らしているという。そして、なんの不安も後悔もなく、スッキリとした人には、ある共通したコツがあると気づいた。それは「自分ができないことが増えても、自分で決める」と「孤独は適度に楽しみながらも、決して孤立はしない」という点。こうした人たちは自分の身体の衰えをもマネジメントしている、と筆者。それは納得して今を生きたいという想いからなのだろう、と筆者は推測していた。
本書では5つの壁について紹介しつつ、その壁を乗り越えるコツをわかりやすく紹介している。これから立ちはだかるであろう壁とその対策を知っておくことは決して損にならないだろう。実行するかどうかは読んだ人次第。老後の自分にぼんやりとした不安を抱えている人は、ぜひこの本を読んで行動を起こしてほしいと筆者は願っている。



