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介護の本書評「review-kaigo」

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第439回 認知症が進行しない話し方があった

言葉ひとつで変わる、最上のコミュニケーション

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

認知症が進行しない話し方があった
吉田 勝明 (著)

内容

認知症患者と暮らしている家族の言葉に良くあるのが、認知症患者の行動や言葉に思わず怒鳴ってしまうという話。本書では認知症の悪化を最小限にするアプローチとしての「話し方」を解説するとともに、その話し方の中で押さえるべきポイントが紹介されている。

書評

認知症患者が起こす「困った行動」や「問題行動」は、すべて脳の機能低下に起因しているという。決して個人として、意図的に意地悪をしたり、嫌がらせの感情からで起こっているのではない。脳の中でさまざまな障害が発生し、障害に誘導されて困った行動が起こっているのだ。だから、困った行動に対して叱責しても、何も症状は解決しない。

脳の中にアプローチして初めて症状の悪化を最小限にできるのだ。そのアプローチの方法としてもっと大切なのが「話し方」だ。話す内容や雰囲気まで、押さえるポイントがあるのだ。実際に、「楽しい」などの良い常道を経験することで、認知機能が向上することは医学的にも注目されているという。

こうした適切な言葉で話し掛けることが認知症の進行を遅らせるのに効果的であることを理解した上で、医療機関や介護現場のスタッフは訓練したり、学んだ上で、認知症患者をと接している。

筆者はこれまで30年以上高齢者病棟で働き、認知症患者を向き合ってきた。そこでも実際に、「話し方や接し方のコツを知り、適切なコミュニケーションを心掛けることで、認知症患者の症状の進行が遅れるという経験を何度もしたという。本書にはそのノウハウがまとめて紹介されている。

具体的なシーン別に50の話しかけ方のヒントが紹介されている。筆者は、本書の内容を実践し、認知症患者の困った行動が減り、介護をされる方にも笑顔が増えることを願っている。

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