介護保険の使いこなし方を徹底解説!
介活入門
牛越 博文 (監修)
内容
日本の介護制度は、実際のところ本人や介護事業所、行政よりも家族に頼る部分が大きい。介護が必要になったとき、高齢の利用者本人が手続きを進めるのはなかなか大変で、家族の負担がどうしても大きくなるのだ。本書では、不安が増大しがちな認知症患者家族の不安を解消する一助となる情報が多数紹介されている。
書評
日本の介護制度は、家族が介護することを前提に組まれている。介護される人の周囲にサポートしてくれる家族がいないと、介護サービスそのものが開始されない可能性さえある。しかも「手続きは家族が基本的に行う」という実態が続く限り、高齢化が進めば家族の負担は今後もどんどん増えていくことになる。周囲にも親の介護で苦労している人、苦労していた人がいるのではないだろうか。
近年は独居老人も増えている。家族がいなかったり頼れない人は、ただ待っていては介護サービスを受けることはできない。実はこれは怖い話で、介護が必要にもかかわらず、介護サービスを受けることができずに亡くなってしまうというケースも起こっている。パートナーがいてもどちらかが先に亡くなってしまえば、残された人は自分のことは自分でするしかないのだ。
そういった状態に自分が置かれてしまう可能性を想像するのは辛いことかもしれない。筆者はそれでも自分が介護されるときのことを考えてほしいという。それは「終活」ではなく「介活」だ、と筆者。
家族がいる人もいない人も、将来を見据えて今やるべきことは判断能力も体力もあるうちに、介護の知識を身につけて準備を進めることだ。安心な老後を送るために、早い段階で取り組むべきで、本書が「介活」の一助となることを筆者は願っている。



