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介護の本書評「review-kaigo」

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第432回 科学的に正しい認知症予防講義

認知症になる人を4割減らせる予防法

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

科学的に正しい認知症予防講義
浦上 克哉 (著)

内容

2020年に発表された最新の医学論文では、認知症になる人を4割減らせる確かな予防法が存在するという。本書では、科学的に正しい認知症予防法で、将来の認知症発症リスクを着実に軽減する方法を日本認知症予防学会の理事長が紹介している。

書評

日本では間もなく認知症の人が700万人を超え、高齢者の5人にひとりが認知症という時代が到来すると予測されている。親族や知り合いのなかに、認知症の人がいるのが当たり前の社会になるという。そんな時代を生きぬくには「元気な高齢者」になることが求められる。高齢であっても元気であれば、基本的に自分のことは自分でできるし、周囲をサポートする余裕すら出てくるかもしれない。

「認知症になりたくない!」「認知症を予防したい!」と考えるのは、決してワガママやエゴではないと筆者。自分らしく暮らしていくにはどうすべきかをしっかりと真摯に考えている証拠だという。

認知症予防の研究はかなり進んでいる。しかし実際には、科学的に最も信頼性の高い方法により、「これは間違いない」と言える知見が得らるようになったのは、ここ数年のこと。筆者自身も開発に加わった認知症予防プログラムの有効性を実証した論文は2020年に発表され、改定された論文では認知症の発症リスクは40%まで下げられることが示されたという。

本書は、玉石混交な認知症予防の情報のなかから、現時点で科学的な信頼性が高い予防法をプロの目で厳選して紹介されている。また、認知症を疑った場合にすべきことについても触れられている。認知症を予防する暮らしは、人生を豊かにする暮らし方でもある、と筆者。本書には、一人でも多くの人に実践してほしいという思いが込められている。

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