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第427回 子どもに迷惑をかけない・かけられない! 60代からの介護・お金・暮らし

人生100年時代の「老後」は、思ったより長い!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

子どもに迷惑をかけない・かけられない!
60代からの介護・お金・暮らし

太田 差惠子 (著)

内容

入院や介護、さらには相続などで「子どもに迷惑は掛けたくない」と考える高齢者は多い。そのためには元気なうちから周到な準備が必要だ。それぞれの経済状態や家族構成、関係性にも左右される。本書では30年にわたって老親と子どもを取材する筆者が、長い老後を安心して暮らすために知っておきたいことややっておきたいことを解説している。

書評

「子どもに迷惑を掛けたくない」や「子どもの負担になりたくない」と言う高齢者が多いのは事実だ。しかし、日本の社会では一定以上の年代になると「家族」の存在が重視され、望むと望まざるとに関わらず関係性が重んじられる場合がある。

元気なうちはさほど意識しないが、一度自立度が崩れると「家族のサポート」という社会の圧力に似たものを感じるのも事実だ。親が入院すれば子どもが保証人を求められるし、介護離職も増えている。子どもも親の面倒を見ないと「親を放置している」という罪悪感に苛まれるような社会構造となっている。こうして親子で向き合う時間が増えると、今度は子どもから親に理不尽な要求が出たりすることもある。

人生100年時代と言われる今、「老後」は思ったより長いというのが事実である。死の準備よりも前に、長い「老後」を自分の気持ちに正直に生きることが大切なのだ。ただ、介護や老後の問題の多くがここの経済状況や家族の関係性、経済状況に左右される。だから相談できる人が極端に少なくなる。

筆者は長年介護や相続の取材を続けてきた結果、高齢者が自らの頭で考え、自らの言葉で伝え、自らの手足を使って行動することが大切だという。そうするほうが、親子の関係を良好に保てるというのだ。本書自体が高齢者が自分らしく生きるための一助となることを筆者は願っている。

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