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介護の本書評「review-kaigo」

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第398回 親の介護とお金が不安です

親子が共倒れしないために今できることを網羅

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

親の介護とお金が不安です
上大岡トメ (著), 黒田尚子 (監修)

内容

親が老いるのを認めたくなくて、介護の話をすることすら気が重くて、すべてを先延ばしにしている人、きっと多いんじゃないだろうか。本書はそんな人の背中を押してくれる。本書では、追い、認知症、介護、病気、医療費、片付け、相続など、高齢者の両親がいたら絶対に頭を悩ませるできごとに向け、今できることを教えてくれる一冊。

書評

核家族で成長した今の40代から50代の人たちは、人が老いて死んでいく様子を間近で見た経験がある人は少なくなっている。経験がないので、突然親の介護に直面した時、どうすれば良いのか、悩んだり迷ったりするのはむしろ当然と言えるだろう。

しかも介護保険が導入されたことで、子どもが親の代わりに複数の選択肢からひとつを選択する機会も増えている。子どもとしては、親のために介護の「正解」を見つけなければならないとプレッシャーもかかる。しかし、必ずしも在宅介護が幸せとは限らない。施設に入って子どもに気兼ねなく過ごしたいと思う高齢者も案外多いという。

大切なことは、介護に直面した時に自分が親に対して何ができて何ができないのか、よく考えること。そして親の「これから」に心を寄せることだ。もちろん介護サービスを利用することは大事だが、親が望む必要なサポートを自分や他の親族とともに協力して実現し、最善の道を考え続けることが大事だ。

「介護に完璧を求めてはいけない」と筆者。「ま、このぐらいで良しとするか」ぐらいでちょうど良いという。頑張りすぎて疲弊するリスクを避けるためだ。介護をしていると親に腹が立つことも少なからずある。でも、親はいくつになっても子どもの幸せを考え、子どもも親の幸せを願っているもの。行き詰まった時はそんな気持ちに立ち戻ることを願っている。

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