仕事も自分も諦めずに親の介護を考える
マンガでわかる介護入門
上田 惣子 (著), 太田 差惠子 (監修)
内容
キャリア30年のイラストレーターが、自らの介護体験をマンガ形式で紹介する。介護のプロの監修もあり、お金や手続き、施設の選び方など、わかりやすくポイントがまとめられている。手続き、お金、遠距離、呼び寄せ、財託、施設、全部知識ゼロでも本書があれば大丈夫。
書評
親の介護は、その必要度合いはもちろん、家族それぞれの性格や関係性、距離、経済状況などが複雑に絡むため、決して一筋縄でいくものではない。100組の親子がいれば、100通りの介護方法があり「正解」はないのだ。おまけに介護関連の制度は超複雑で超わかりづらい。やる気はあっても頭を悩まされること、これも間違いないという。
そんなときは、本書にも登場する「地域包括支援センター」のスタッフや介護、医療のプロに遠慮せずに頼るように記されている。だが、そもそも「地域包括支援センター」の存在を知る人がどれほどいるのかと考えると、本当に「介護は知識があるかないかが勝負の分かれ目になる」という言葉が身に染みてくる。知らなければ何もできないし、誰にも聞けないのだから。
監修者として名を連ねる介護のプロは、介護が自分ごとになったとき「いろいろあると思うが、最終的にはなんとかなる」という。肩の力を抜いて、自分ができること、できないことをしっかりと線引きして、できないことはスッパリとサービスに託すことが大事だと。
本書には筆者自身が介護経験者やその道のプロから聞いた「介護の知恵」をすべて詰め込んだという。本書を読んだ人が「気持ちが楽になった」と感じてもらうことを願っている。



