介護のコラムを読む

介護の本書評「review-kaigo」

戻る

第308回 マンガでわかる 無理をしない介護

マンガで説明された介護の実用書

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

マンガでわかる 無理をしない介護
福辺 節子/代居 真知子 (著)/平田 美咲 (イラスト)

内容

介助のプロと家族介護経験者が、それぞれの視点を生かして一冊の介護説明書を作成したのが本書。介護を悲劇一色にせず、楽しい悲喜劇にしていくためのエッセンスがギュッと凝縮されている。軽くて明るい家族介護のためのお手軽入門本といえる。

書評

日本は超高齢化社会に突入しており、団塊の世代の高齢化が進行するにつれ、今以上の「介護」の必要性や重要性が叫ばれている。

そうした現状をなんとなくはわかっていても、介護は自分の身に起こらなければ「対岸の火事」としか思えないのも十分に理解できる。しかし、周囲や自分自身に「介護」が必要になってから介護について調べたり学んだりしはじめたのでは、介護保険制度や介護方法を簡単に理解することはできない。

しかも「介護」はすべてを他人任せにすることができないものだ。たとえ信頼できるプロの介護スタッフが身近にいても、介護をする人もされる人も最低限の介護知識を持っていないと対応することができないのだ。

本書では、「介護」に関する基本的な事柄をできるだけわかりやすく説明するために、本書はマンガを活用した。一般的に多く見られる事例をマンガにし、ネコの会話による解説テキストを組み合わせている。

本書は介護がテーマのマンガ本ではない。マンガを活用しながらわかりやすく説明された「介護の実用書」と言える。介護についてほとんど知識がない初心者から、ある程度知っている人まで、マンガを楽しみながら、家庭の介護の手引きとして活用することができる。

親ケア.comオンラインサービス「繋がる」
おやろぐ