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介護の本書評「review-kaigo」

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第303回 親の入院・介護が必要になるとき一番最初に読む本

イザという時に慌てないために読んでおこう!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本
豊田 眞弓

内容

『備えあっても憂いあり』というのが介護の本質だ。どんなに準備をしていても、親の介護はどのような形で現れるかわからない。事前に情報武装や準備をしておくことが大切。本書は、親の看護や介護に直面したとき、役立つ情報がまとめられている。

書評

『備えあっても憂いあり』が介護の本質だと言われている。親の介護は、どれほど準備していても、どのような形で現れるかわからない。ただ、もしかしたら現れずにそのまま通り過ぎてしまうかもしれない。だからといって、何も準備しないでいるわけには行かない。

ある日突然、人生の最重要課題として、親の介護や看護が現れたとき、何をどうしたらよいのだろうか?自分にできることは一体何なのか?親の介護の先に、自分たちの老後があることも念頭に置きつつ、限られた時間や資金をうまく使いながら、最善ではなくとも次善の策を練り、実行していかなければならないのだ。

本書は、親の介護に直面したときに途方に暮れることがないように、役立つ情報がまとめられている。保険や医療費の基礎知識から、在宅介護や施設選びのポイントまで、不安を解消し、負担を軽減する知恵が集められているのだ。図表やグラフ、箇条書きなどが多用されており、初心者でもわかりやすくまとめられているのも良い。筆者はファイナンシャルプランナーでもあり、気になるお金のところもしっかりとまとめられているのも心強い。

最低限の情報武装をして、できることをしっかりやっておくことで、『憂い』は軽減されるはずだ。本書が介護を当事者として考えるきっかけになることを願う。

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