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【お悩み117】10年以上、認知症の診断や施設を拒否する母。地域包括支援センターは「説得しろ」と言うばかり。

【お悩み117】10年以上、認知症の診断や施設を拒否する母。地域包括支援センターは「説得しろ」と言うばかり。のイメージ

私が子どもの頃から毒親ぶりを存分に発揮していたうちの母。10年以上にわたって認知症の診断を拒み、施設についても断固拒否の姿勢を貫いています。毎日のように問題を起こし、近所ともトラブル続き。同居している私も含めて、村八分のような扱いを受けています。

何回も地域包括支援センターに足を運んで相談しているんですが、「お母さんの意思が最優先」「本人がイヤがるのに受診や各種制度の手続きを進められない」「なんとか説得してください」と言われるだけで、何もやってもらえません。

最近は認知症が進んでいるのか、暴力をふるうときも増えてきて、私の身体はあざだらけです。頭にきて「やめてよ!」と強く注意すると、大げさに怯え、「助けて!」「娘に殺される!」と窓を開けて叫んだりします。

どうやれば母を説得できるんでしょうか? そして私は、どこまで我慢する必要があるんでしょうか?

長年にわたってどうしようもないツラさを抱えてこられたことと思います。本当にお疲れ様でした。

結論から言います。逃げてください。

お母さんを説得する役目まで、あなたが背負い続ける必要はありません。もう、我慢で乗り切れる段階ではないと思います。

1.地域包括支援センターの対応について
「本人の意思が最優先」という考え方は、原則として間違っていません。

ただ、今回は事情が違います。あなたの身体には、暴力によるあざができている。近所とのトラブルも続いている。

それでも「本人を説得してください」で話を終わらせるのであれば、私は支援として十分とは思えません。

地域包括支援センターは、市区町村が設置主体です。これまでの対応に納得できないのであれば、市区町村の担当課へ直接相談してください。課の名称は「介護保険課」「高齢福祉課」など、自治体によって異なります。

その際は、これまでの経過を紙にまとめておくと話が伝わりやすくなります。
・いつ相談したのか?
・何回相談したのか?
・地域包括支援センターから何と言われたのか?
・暴力はどのくらいの頻度で起きているのか?
・どんなケガをしたのか?
・近所でのトラブル内容は?
……こうした事実を時系列で残しておきましょう。口頭だけで説明するより、状況を具体的に伝えやすくなります。

2.受診を拒否する場合は「認知症初期集中支援チーム」へ
認知症が疑われても受診を拒む人を支援する仕組みとして、「認知症初期集中支援チーム」があります。

医師に加え、看護師や社会福祉士などの専門職がチームを組みます。必要に応じて自宅を訪問し、本人の状態を確認します。そのうえで、医療機関の受診や介護サービスの利用につなげていきます。

医療や介護サービスにつながっていない人だけでなく、暴言や暴力などへの対応に家族が困っている場合も支援の対象になります。今回のお母さんについては、特に相談する価値があると思います。

窓口になる地域包括支援センターへ、「認知症初期集中支援チームにつないでほしい」と具体的に伝えてみてください。

3.医療につなごう
暴力が日常的に起きているのであれば、家庭の中だけで解決しようとするのは難しい段階です。状況によっては、精神科医療につなぐ必要があります。

精神保健福祉法には、本人の同意だけを前提としない入院制度もあります。たとえば医療保護入院は、精神保健指定医が入院治療を必要と判断し、家族等の同意など一定の要件を満たした場合に行われます。

また、自分や他人を傷つけるおそれがある場合には、措置入院につながることもあります。

実際に暴力を受け、身の危険を感じたときは、ためらわず110番してください。これは「親を警察に突き出す」という話ではありません。まず、あなた自身の安全を確保するためです。

あざは写真に残しておきましょう。受診した場合は、診断書を取っておくことを強くオススメします。

お母さんが窓から「殺される」と叫ぶような場面があるなら、可能な範囲で録音などの記録も残してください。

こうした記録は、その後に医療や行政へ相談するときの材料になります。

これまでの母娘関係と現在の暴力の状況を考えると、私は、同居したまま何とかしようとすることには限界があると思います。

4.入院した場合は、急いで面会しない
もし入院になった場合、すぐに面会へ行かなければならないとは考えなくていいと思います。

お母さんの状態によっては、相談者さんが顔を見せることで感情が大きく動き、怒りの矛先が再び相談者さんへ向く可能性もあります。

面会については、病院の医師やスタッフと相談しながら決めてください。入院中の様子は、病院の相談員や精神保健福祉士などを通して確認できます。

その間は、あなた自身の身体を治す時間にしてください。あざの治療も必要です。

眠れない。食欲がない。気持ちが張りつめたまま戻らない。……そんな状態が続くなら、あなた自身が医療機関へ相談することも考えてください。

5.退院後は、別々に暮らす
退院後については、再び同居しないほうがよいと思います。

施設入所を含め、お母さんと別々に暮らす方法を考えてみてください。施設探しは、入院中から病院の医療ソーシャルワーカーと進めることもできます。

施設入所後の面会についても、あなたが無理なく続けられる範囲で構いません。お母さんの状態や施設側の助言を聞きながら、距離の取り方を決めてください。

6.相談者さん自身の暮らしを大切に
子どもの頃から続いてきたお母さんとの関係があり、そのうえで10年以上、認知症を疑いながら対応してきた。ここまで長く、一人で抱えてきたこと自体が大きな負担だったと思います。

だから、これから先まで「娘だから自分が何とかしなければ」と考え続けなくていいと思います。

お母さんの医療や介護は、医師や看護師、ケアマネジャー、行政、地域包括支援センターなど、専門職の力を借りて進めるものです。相談者さんが一人で背負う必要はありません。

まずは、暴力から離れること。
そして、相談者さん自身が安心して暮らせる環境を取り戻すこと。

今は、その二つを優先して考えてください。

やはり、地域包括支援センターの対応はおかしかったんですね。自分の努力が足りないのか悩み続けていました。

誰にもかけてもらえなかった「お疲れ様」との言葉に、涙、涙です。

まずは認知症初期集中支援チームに訪問してもらえるように、動いてみようと思います。

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