長年パーキンソン病を患っている父(75歳)は、今年、初めて要介護認定を受け、要介護2となりました。
ケアマネジャーについてもらうようになったんですが、最初の面談で、家の改修や、電動ベッドのレンタルなどを積極的にして以来、あまり連絡がありません。デイサービスの契約が済んでからは、直接、関わっていません。
今は、デイサービス担当者と母がやり取りしており、遠距離で暮らす私は母からの愚痴を聞くばかり。父は深夜に徘かいをすることがあり、排泄での失敗も多いので、母の負担がかなり大きいようです。
制度上、利用者がケアマネジャーに直接お金を払っているわけではないのは知っていますが、国から報酬を受け取っている以上、ケアマネジャーにはケアプランの作成から、日々の調整・確認を仲介する義務があるのではないでしょうか?
もし、仰るとおりにケアマネジャーが訪問を行っておらず、適当なケアプランで事務処理だけを行っているようなら大問題ですね。さすがに、お母さんの勘違いだと思いたいところですが。
現状のケアマネジャーの動きについて、
1.連絡&訪問について
ケアマネジャーには、介護保険制度に基づく運営基準があります。
主な内容は、次のとおりです。
↓
・利用者や家族、介護サービス事業者と継続的に連絡を取る。
・原則として、少なくとも月1回は利用者の自宅を訪問し、本人と面接する。
・面接結果を記録する。
2024年度からは、一定の条件を満たす場合に限り、テレビ電話などを利用した面接も認めらるようになりましたが、少なくとも2か月に1回は自宅を訪問しなければなりません。
必要な居宅訪問を行っていない場合や、契約時に定められた説明を怠った場合には、介護報酬が減額される仕組みがあります。
2.デイサービスへの連絡について
送迎時間の変更や持ち物の確認など、日常的な連絡を毎回ケアマネジャーが仲介する義務については、
明確な規定がありません。そのため、デイサービスの職員とお母さんが直接やり取りしていることだけで、ケアマネジャーに問題があるとは判断できません。
一方、お父さんの心身の状態や介護上の問題については、ケアマネジャーが情報を把握し、必要に応じてケアプランを見直すことが求められます。
3.ケアマネジャーの業務を評価するためのポイント
①毎月、自宅への訪問面接が行われているか?
まずは、お母さんに確認。担当者に最後の訪問日を尋ね、記録を確認するという方法もアリですね。
②ケアプランの写しを受け取っているか?
第1表から第3表までを確認してください。
③深夜の徘かいや排泄に関する問題が、ケアプランに反映されているか?
ショートステイ、夜間訪問介護などで夜間のリスクを減らし、お母さんの負担を減らすサービスが組み込まれているかを確認しましょう。
なかでも、③については重要。デイサービスを利用するだけでは、深夜の徘かいや排泄の問題は解決しません。夜間の対応をお母さんだけにまかせている状況なら、別の支援を検討する必要があります。
4.住宅改修や福祉用具の勧誘について
住宅改修や福祉用具のレンタルについて、特定の事業者ばかり紹介されたのであれば、少し問題がありますね。
ケアマネジャーには、利用者が複数の事業者の紹介を求められることを契約前に説明する決まりがあります。また、ケアプランに特定の事業者を位置づけた理由についても、説明が必要です。
さらに言えば、事業所の管理者(社長など)が、特定の事業者を優遇するよう担当者(ケアマネジャーなど)に指示することも禁止されています。
紹介された事業者に疑問がある場合は、遠慮せずに下記のような質問をしてください。
↓
・ほかの事業者も紹介していただけますか?
・今回、この事業者を選んだ理由を教えてください
複数の選択肢を示し、理由を説明してくれるかも、ケアマネジャーの善し悪しを判断する材料になります。
ただ実際のところ、介護事業所が得られる介護報酬は非常に厳しく、ケアマネジャーが自社サービスおよび提携先のサービスの営業マンとなっているケースは珍しくありません。
結果として良いサービスが提供されるかどうかも合わせて判断するのが、現実に即した対応だと思います。
いろいろと確認する必要がありそうですね。
仮に、ケアマネジャーの変更を行うならどうすれば良いのかや、変更にあたっての注意点についても教えてほしいです。
1.ケアマネジャーの変更方法
ケアマネジャーを変更するには、主に3つの方法があります。
①同じ事業所内で担当者を変更する
現在の担当者本人、または所属事業所の管理者に相談します。
事業所に複数のケアマネジャーが在籍していれば、同じ事業所内で担当者を変更してもらえる場合があります。
②別の居宅介護支援事業所に変更する
新しい事業所を探し、受け入れについて相談します。
現在の担当者との関係が悪く、直接相談しにくい場合にも利用できる方法です。
③地域包括支援センターや市町村に相談する
自分だけで新しい事業所を探すことが難しい場合は、地域包括支援センターや市町村の介護保険担当課に相談してください。変更の進め方や、事業所の探し方について相談できます。
【事業所を変更する際の手続き】
別の居宅介護支援事業所に変更する場合は、市区町村への届出が必要です。
新しいケアマネジャーに代行してもらうことも可能です。
また、現在のデイサービスに満足しているようなら、ケアマネジャーを変更しても、同じデイサービスを継続できる場合があります。ただし、必ず継続できるとは限りません。
新しいケアマネジャーに、現在利用しているデイサービスを続けたいことを伝え、利用条件などを確認してもらってください。
2.ケアマネジャー不足の現状に注意
現在、ケアマネジャーを変更する際に問題となるのが、受け入れ先の不足です。
全国の居宅介護支援事業所数は、2026年4月審査分で35,551カ所。
前年より392カ所、率にして1.1%減少しています。
事業所数は8年連続で減少し、2018年のピーク時と比べると11.3%少なくなりました。
また、2018年度と2025年度を比較すると、居宅介護支援の請求事業所は約4,100件減少しています。
一方、居宅介護支援と介護予防支援の受給者は、57万人以上増えています。
利用者が増える一方で、事業所は減少している状況です。
そのため、現在のケアマネジャーに不満があっても、次のケアマネジャーを見つける前に契約を解除するのは避けたいところです。
ケアマネジャーを変更する際は、次の順番で進めることをオススメします。
↓
①新しい居宅介護支援事業所を探す。
②新規利用者の受け入れが可能か確認し、内諾を得る。
③現在の担当者に変更の希望を伝える。
④必要な引き継ぎと、市町村への届出を行う。
明快なお答え、ありがとうございます。
まずは近いうちに帰省して、母に話を聞いたり、実家のどこかに書類がないか調べてみます。
現在のケアマネジャーも連絡して、どんな支援をしてくれているかも確認してみます。
一つだけイヤなお話をすると、お母さんの状況が心配です。
お父さんの介護によって心身のストレスが溜まり、高齢者うつや軽度認知障害(MCI)などになっている可能性が捨てきれません。そのため、ケアマネジャーが一般的な業務を行っているのに、そのこと自体を無かったものと受けとめていたり、大事な書類などを無くしていることも考えられます。
また、「ひとりで介護をするのは大変」「息子に助けてほしい」といった思いが心の奥底にあり、実際に起きていることを大げさに伝えている可能性もある気がします。
お母さんと話す際は、追い詰めないように気をつけながら、注意深く様子を伺ってみてください。
言われてみれば、以前から母の言動に疑問を持つことが時々ありました。
父だけではなく、母も高齢なわけですし、注意深く見守っていこうと思います。



