85歳になる母が1人で実家に住んでいます。結構な田舎なので、買い物に出かけるときは自ら運転。本人に聞く限り、特に問題はありませんでした。
数日前に実家に電話した際、母から「車の運転が怖くて買い物ができない」「なんとかしてほしい」と言われました。要介護の申請などもまったく行っていない状態なんですが、ネットスーパーを活用すれば、なんとかなるでしょうか? ほかにも何か、有効な手段はあるのでしょうか?
ネットスーパーの活用は「アリ」だと思います。今は、「どうやって買い物に行かせるか」よりも、「車に乗らなくても生活できる方法を作る」ことを考えるべき状況ではないでしょうか。
気になるのが、これまで普通に運転していた85歳のお母さんが、ここ数日で急に「運転が怖い」と言い始めたことです。まずは無理に運転させず、「買い物は別の方法を考えるから、しばらく車は乗らなくていいよ」と伝えてみてください。
そのうえで、なぜ運転が怖くなったのかを聞き出していきましょう。
例えば、次のような感じです。
↓
・何かヒヤッとしたことがあった?
・目が見えにくかった?
・道がわからなくなった?
・ふらついたりした?
高齢の方に「急にできなくなったこと」が現れたときには、「年齢の問題」だと決めつけないほうが良いんですよね。特に、ふらつき、ろれつが回らない、手足に力が入りにくい、急に見えづらくなったなどの症状があれば、早めに医療機関を受診することを強くオススメします。そこまでではなくても、「なんとなく以前と違う」と感じるなら、一度かかりつけ医に相談しておくと安心です。
買い物でネットスーパーを活用する場合ですが、お母さんがスマホの操作が得意でないようなら、家族が代わりにスマホで注文して、届け先を実家にすればOK。ただ、最低注文金額や配送料、時間枠はお店ごとに違います。受け取りに在宅が必要なことも多いですね。
買い物方法については、複数の選択肢を持つべきだと思います。
1.生協の宅配
紙の注文用紙で頼めます。毎週同じ曜日に届くので、暮らしのリズムにもなります。
2.シルバー人材センターの買い物代行
地域の会員さんが、代わりに買いに行ってくれます。いつものお店の、いつもの品が届く。親にとっては、これが案外うれしいものです。ただし、実施の有無、料金、頼み方はセンターごとに違います。まず電話で確かめましょう。お金の預け方とレシートのやり取りは、最初に決めておくと安心です。買い物に同行してもらえるセンターもあるので、併せて相談してみてください。
3.配食サービス
シニア向けの弁当を宅配で届けてくれるサービスも、見守りの一環として活用できます。好き嫌いや健康状態に合わせてさまざまなメニューから選べます。
4.コミュニティバス、乗合タクシー
地域によっては、高齢者の外出を支援するため、自治体が中心となってさまざまな交通手段を用意してくれていることもあります。買い物のほか通院などにも使うことができ、引きこもり防止にもなるのでオススメです。
上記のサービスについて、一度、実家がある地域を管轄する地域包括支援センターに相談なさってください。要介護認定を受けていなくても相談できます。
「85歳の母が一人暮らしで、急に運転を怖がるようになりました。車を使わずに生活する方法を相談したいです」と伝えれば大丈夫です。
センターの人からさまざまな提案があるはずですが、上記の4案について説明が無ければ、「この地域で○○を利用することはできますか?」と尋ねると、さらに詳しい情報が得られるはずです。
最後に改めて。今回の出来事は、単なる「買い物の問題」ではなく、お母さんが今後も一人暮らしを続けるための生活環境を見直すタイミングなのかもしれません。
食事、掃除、洗濯、通院、薬、お金の管理なども一度確認してみてください。全部できているなら問題ありません。まずは難しくなっていることだけ、外のサービスを使っていくことを強くオススメします。
ありがとうございます。母につられて買い物のことばかり心配していましたが、今後の母の暮らし方そのものを考え直したほうが良さそうですね。
私や妻の仕事や、子どもたちを含めた家族の暮らしを考えると、私が実家で同居するのも難しいですし、母を呼び寄せて同居するのも現実的ではありません。母が実家で暮らすのが難しくなったら、施設についても考えてみたいと思います。
そうですね。当事者の考え方やご家庭の状況にもよりますが、必ずしも同居介護がベストとは限りません。早い段階から施設介護について選択肢として考えるのは良いと思います。
まずは、相談者さんのお住まいの地域にどんな施設があるのか、費用やサービス内容はどうなのかなど、情報収集を行ってみてはいかがでしょうか。
それと並行して、実家近くの地域包括支援センターで、お母さんについての要介護認定の手続きを進め、センターの人やケアマネジャーと一緒に今後の方針を相談なさることをオススメします。
ありがとうございます。
近いうちに有休を取って帰省して、母をかかりつけの内科に連れて行くとともに、地域包括支援センターへそうだんに行ってみます。
母の当面の食事については、生協の宅配弁当が利用できるようなので、当面はそちらで凌いでみます。
最近の宅配弁当は美味しいものも多く、栄養バランスも考えられているので、良いかもしれませんね。
今度の帰省が、お母さんや相談者さんにとって有意義なものになることをお祈りします。



