母が3年前に亡くなり、70歳の父が現在、実家でひとり暮らし。それなりの規模のアパートを2軒持っていて、今でも人並み以上の収入を得ている状況です。自らアパートの管理を行っていて、住人との関係も良好。毎日身体を使っていることもあり、心身ともに特に悪いところも無さそうです。
私と妻はそれぞれひとりっ子のため、正月やお盆の際などは、別々に自分の実家に帰って過ごすのが基本。私の実家が東北、妻の実家が九州なので、途中で合流するようなこともありません。母が健在の頃は、2~3年に1回、私の家がある大阪のホテルをとって、子どもたちと一緒にUSJに遊びに行ったりしていたんですが、子どもが成長したこともあって、そういう機会は無くなってしまいました。
いつまでも元気でいてくれるのが一番ですが、これから10年、20年先も今と同じように過ごせるかは正直、不安です。妻の両親も父と同世代なので、同じくらいの時期に弱ってくるかもしれません。
先日、妻から「それぞれの親に介護が必要になったら、夫婦が別居する形で自分の実家に戻って介護をすることになるのかしら?」と言われ、これから先の暮らし方も真剣に考え始めたところです。
家族の生活を考えると、私が仕事を辞めることはありえません。しかし、ひとりっ子の妻に東北で介護をしてもらうのも無理な話。父を呼び寄せるのも骨が折れそうですし、妻や子どもたち、私自身の負担も気になります。私の定年後であれば、ひとりで東北に戻ることができるかもしれませんが、人生の終盤戦を父の介護だけに終始するのもツライところです。妻も同様で、自分の両親には感謝しているものの、私や子どもたちと別れ別れになるのはイヤだそうです。
横井さんの動画を見ながら夫婦で話し合った結果として、双方の親に介護が必要になった場合、介護保険のサービスなどを利用しながら遠距離介護を行い、どこかのタイミングで施設に入ってもらおうという話になりました。
これから先、親がどんな状態になったら施設介護に踏み切るべきか、タイミングや判断基準を教えてもらえないでしょうか?
今後、どこかのタイミングで起こるであろう互いの親の介護について、ご夫婦で話し合われたというのは素晴らしいことですね。
遠距離介護をスムーズに行うための手段としては、介護保険サービスのほかにも、バリアフリーリフォーム、各種見守りサービス、配食サービス、シルバー人材センター、介護保険外サービスなど、さまざまなものがあります。
今度、実家に帰省される際に、ご夫婦それぞれの実家近くの地域包括支援センターに足を運び、どんな制度やサービスがあるのか詳しく聞いてみてください。その後、地域包括支援センターには年に1回ぐらい連絡するようにして、常に最新情報を入手することをオススメします。
施設に入るタイミングの目安としてわかりやすいのが、認知症が進行してきたタイミング。特に睡眠障害、せん妄、徘かいが始まったら、施設介護に切り替えることをオススメしたいです。ほかには、持病が悪化したり、足腰が弱ってしまうなど、訪問介護などを利用しても日常生活を送るのが難しそうになったら、決断のときではないでしょうか。大きな判断基準は「安心&安全に生活できるのか?」という部分だと思います。
一般論になりますが、親自身が「そろそろ施設に入ろう」と考えてくれる可能性は低いものです。元気な頃に「子どもに迷惑をかけるつもりはない。介護が必要になったら施設に入る」と言っていた人でも、いざ、自分が介護されるようになると手の平を返すことが珍しくありません。「親と自分の家族を守るためには、親の意に沿わないこともしなければいかないときがある」ことを、覚えておいていただきたいです。
満足のいく施設を探すのには数カ月、特養などでは年単位で時間がかかることもあります。ネットを使った情報収集だけでも、早目にしておくのが良いと思います。
あと、遠距離介護を行うにしても、施設介護を行うにしても、費用は基本的に親の財布で賄うべきものなので、親のお金事情をしっかりと聞いておきたいところ。ご夫婦ともに、自分の親との関係は良さそうなので、今から時間をかけつつ、少しずつ聞き出すようにすることを強くオススメします。
ありがとうございます。
父は将来的に預貯金の大半を私に生前贈与して、アパートの経営権については自身が亡くなった後に相続してもらおうと考えているようで、資産や収入などの情報をすべて私に教えてくれています。以前、小さな会社をやっていた頃にお世話になっていた弁護士さんのサポートで、任意後見の契約も終わっている状況。
ここまでやってくれた父について、自分自身で支えていきたい気持ちもありますが、父からは「お前が守るのは奥さんと子どもたち。自分がボケたりしたら、遠慮なく施設に入れてくれ」と言われています。
妻はまだ、実家で介護についての話ができていないようなんですが、私と父の準備状況を聞いたり、横井さんの動画などで勉強して、「時間がかかるかもしれないけど、少しずつ今後の話をしてみる」と言っています。
本当にスゴいお父さんですね。心身が健康なうちに、そこまで先のことを考え、実際に手続きなどをされる方は極めて少ないので、心より尊敬いたします。
お父さんの思いをしっかりと受けとめ、相談者さんご家族の幸せを最優先なさってください。
実を言うと、親ケア.comや横井さんの動画を一番最初に見つけたのは父なんです。「いずれ必要になることだから、お前もしっかりと見ておけ」と言われたんですよね。
改めて、父には感謝です。



