夫と私は共に40代前半。中1の息子と3人で暮らしています。元々は共働きだったんですが、息子が生まれたときに私は退職。その後、息子が小学校に上がったタイミングで、以前の職場でパートとして復帰。現在は契約社員として、平日の朝から15時まで働く日々を送っています。
結婚前、付き合っている頃から夫が「庭付きの一戸建てを建てたい」と言っていたので、3年前に預金の半分を頭金としてローンを組み、戸建てを買いました。さすがに、注文住宅は難しかったんですが、夫も私も気に入っています。予算的に厳しかったのが、息子の学区を変えたくなかったこと。そこそこの街の便利な場所なので、月々のローンの支払いもバカになりません。それでも、親子3人、楽しく過ごすことができていました。
状況が変わったのが、今年の正月明け。義母が脳梗塞で倒れてしまったんです。お正月、一緒に帰省した際にはそんな兆候がなかったので、私も本当に驚きました。義父は若いうちに交通事故で亡くなっており、夫と義妹の2人を義母がひとりで育てたそうです。生命保険金や賠償金などがあったとしても、苦労が絶えなかったであろうことは、私にもわかる話。そんな義母は、私や息子にも常に優しく接してくれるので、関係性は良好でした。
入院後、義母の主治医から「今後、退院できるようになっても、身体に麻痺が残る可能性が高い。高次脳機能障害によって意思疎通が難しくなったり、認知機能の低下が見られる可能性も十分にあることを理解してほしい」と言われました。それまでも憔悴していた夫ですが、声を上げて泣く姿を見たのはそのときが初めてでした。
夫には「私もできることは協力するし、介護の制度とかも調べてみるから、入院中はなるべくお母さんの面会に来てあげて」と伝え、親ケア.comなどで自分なりに勉強してきました。夫にも横井さんの動画を勧めて、ひとりで抱え込まないようにも話しました。
その後、義母は命に別状は無かったものの、主治医が言うとおり麻痺や高次脳機能障害の症状が強く出ていて、病院でのリハビリも思うように進みませんでした。最初に入院した急性期の病院にはいつまでも入院できないとのことで、2月の終わりから系列のリハビリ病院に転院して過ごしています。
義妹は、義母が入院したときに一度顔を出したきりで、その後は連絡すらありません。夫によるとLINEで「兄さんは長男だから、母さんのことはまかせる」とメッセージがあっただけ。さすがに薄情ではないかと思いましたが、義妹は「昔から片親だったことで、友人たちより質素な暮らしを強いられてきた」と、義母に対してあまり良い感情を持っていないそうです。
3月に入った頃から、夫が思い詰めたような顔をしていることが増えてきました。大切な母親が治るかどうかも怪しい大病を患っているのですから、当然かもしれません。「どうしたの?」と尋ねても、「これは、俺の問題だから」「お前には迷惑をかけないから」と言うだけ。この時点では、義母のことで何かを考えていることしかわかりませんでした。
状況が大きく動いたのが3月末。家に帰るなり、夫から「実は、今日で会社を辞めた」と衝撃のひと言。「母さんのを実家に戻して、俺が介護する。親ケアの動画でも言っていたけど、介護は実子がするべきだし」と、迷いが晴れたような顔で宣言する夫。なんでここまで、ひとりで背負い込んでしまったんでしょうか?
「家族の生活はどうするの?」
「週末など、ヘルパーさんが来るときに戻ってくるつもり」
「家のローンや生活費とかはどうするの?」
「母さんの年金もあるし、父さんの保険金も少しは残っている。うちにも多少の預金はあるし、お前には介護をさせない代わり、フルタイムで働いてほしい」
「なんで、こんな大事なことを1回も相談してくれなかったの?」
「お前や息子に迷惑をかけたくなかった」
「……今、まさに迷惑なんてもんじゃないんだけど」
「すまない。でも俺のことを必死で育ててくれた母さんを、支えさせてくれ」
「本当に退職したの?」
夫から手渡された退職証明書を見た私は、頭が真っ白でした。
翌日から夫は実家に戻り、介護保険の手続きなどを精力的に行い、義母の受け入れ体制を整えつつある状態です。先日、私が足を運んで、「義妹さんにも協力してもらったら?」「施設はダメなの?」と言ったんですが、「義妹には何を言ってもムダ」「施設だけは避けたい」と、とりつく島もありません。
職場に事情を話したところ、フルタイムで働けるようにしてもらえそうなんですが、あまりに急な展開すぎて、心の整理がつきません。
息子も自分なりに感じることがあったのか、先日は「中学を卒業したら、僕も働いて母さんを助ける」と言ってくれました。当然ですが、息子にはしっかりと学び、青春を楽しんで、自分自身の人生を満喫してほしいです。今となっては、こんなことを息子に言わせた夫や義母を憎く思う気持ちすらあります。
これから私たち家族は、どのように暮らしていけばよいのでしょうか?
ご主人なりに悩み抜いたうえでの行動だったんでしょうが、「家族に迷惑をかけたくない」という気持ちが暴走して、相談者さん&息子さんにとんでもない迷惑をかけている状況なんですね。
本来なら、ご主人と義妹さんで役割分担を行いながら、介護保険サービスを活用。状況によっては早めに施設利用を行うべきところ。義妹さんが頼りにならないのであれば、なおのことショートステイを多用したり、施設を利用するなど、介護のプロにまかせる時間を増やさないと、お義母さんの安心&安全を守ることも難しいと思います。
まだお義母さんが退院されていないようであれば、相談者さん自身が病院に足を運び、主治医や医療ソーシャルワーカーさんからご主人を説得してもらえるように頼めないでしょうか?
また、お義母さん自身の意思を確認できるようなら、なんとか確認してみたいですね。話を伺う限り、自分の子どもや家族の幸せを最優先してくれそうなタイプなので、お義母さん自身の介護のために子どもたちがバラバラに暮らすことを喜ばれるような気がしません。高次脳機能障害がヒドかったり、認知症が進行していたりすると、そうした気持ちを失っている可能性もありますが。
あと、これも実際には難しいと思いますが、ご主人の会社に相談者さんのお知り合いがおられるようなら、今後復職できる可能性はないのか、ダメもとで聞いてみることはできないでしょうか? 辞め方にもよりますが、人手不足の会社であれば、即戦力として再就職できる可能性もゼロではないので。
ありがとうございます。
とにかく、明日にでも病院に行ってきます。
あと夫の会社の上司が、私たち夫婦の仲人なので、年賀状でのやり取りをさせていただいています。確か電話番号が書いてあったはずなので、こちらも連絡してみます。
現状は一刻を争う状況なので、悔いの無いように動いてください。
現時点でご主人と話し合っても、おそらく決意は変わらないはず。それ以外の行動をすべき状況だと思います。
今日、義母が入院している病院に行ったところ、驚くようなできことがありました。今も少し混乱しています。
まず、義母の病室に行くと、廊下まで聞こえるような義母の怒鳴り声。それも「今すぐ、死んでやる!」と穏やかじゃないことを言っています。病室の中に入ると、頬を押さえてボーッと立っている夫と、涙を流しながら怒り狂っている義母の姿。
主治医や看護師も病室に駆けつけ、義母を落ち着かせようと必死。興奮を抑える薬を使ったそうで、しばらくすると義母は口数が減り、ウトウトとし始めました。
その後、主治医と夫、私は別室に行き、夫に事情を聞くことに。夫はそのときようやく、私が一緒に居ることに気づいたような有様でした。
夫が言うには、「今日は母さんの調子が良くて、会話も普通にできる感じだった」「だから、ここに入院していても母さんが良くならないから、退院を考えていることを話した」「母さんが、『退院してどうする?』と聞くので、会社を辞めたこと、自分が実家に戻って世話をすると伝えた」「母さんが、『○○さん(私)や○○くん(息子)は、どうするの?』と聞くので、別々に暮らすことになるけど、なんとかやっていってもらうしかないと話した」「そこで、急に母さんが怒り始めた」とのこと。
その後、涙をこぼし始めた夫の話をまとめると、義母は夫や義妹の介護を受けるつもりは全く無かったようで、老後の費用も準備しており、預金のありかなども夫に伝えていたそうです。また、疎遠な義妹と違い、品番に顔を見せてくれる私たち家族が仲良く暮らすことを、本当に嬉しく思ってくれていたとのこと。それらを繰り返し伝えてきたにもかかわらず、夫が仕事を辞め、自分の介護をしようとしていることを知って取り乱し、「私が死んで解決すれば良い」といった発言に繋がったようです。
「母さんが、あんなに怒るのは初めて見た」「俺は、取り返しの付かないことをしたのかもしれない」とうなだれる夫を見ながら、義母の愛情の深さに、私も涙をこぼしてしまいました。
主治医からは「以前、○○さん(夫)にお伝えしたように、この病院の系列の施設に入れるよう、手配することも可能です。タイミングを見て、そちらに移っていただくのが、医療のうえでも、介護のうえでも、良いと思います」「これからも、ご家族で仲良く暮らす姿を見せることが、お母さんの望みなんですから」と声をかけられました。それに対して主人は「もう仕事を辞めてしまったし、元には戻れません」と肩を落としています。
ここまで黙っていた私ですが、私からも夫に伝えるべきことが。実は昨夜、夫の上司に電話をして事情を説明したんですが、その際に「○○君(夫)の退社は、わが社にとっても大ダメージ。社長からも『時間がかかっても良いから、復職してもらえるように交渉してほしい』と言われている」とのことでした。夫が真面目に会社で働いてきた日々は、周囲にも認められていたようです。
夫に上司の言葉を伝えると、声を上げて泣き出し、「すまない」「ありがとう」と繰り返すだけの状態に。あとは義母のことを主治医にまかせて、夫と一緒に帰宅。自宅に帰ると夫は私と息子に土下座して、「俺がバカだった。二度とこんなことはしない。2人にまた信用してもらえるように、明日から頑張る」と約束してくれました。その後、精神的に限界に来ていたのか寝室に行き、今も気絶したように眠っています。息子も安心した顔で子ども部屋に。今日、起きたことを私なりに整理しようと、こうして横井さんへのメッセージを書いています。
あまりにも展開が急すぎて、しかもドラマのようで、私自身、ワケがわかりません。しばらくバタバタしそうですが、最悪の状況を脱することができて、横井さんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。
本当に良かったですね。
いろんな方の相談を受けてきた私ですが、ここまでの急展開は聞いたことがありません。私にできたことは、ほんのわずかであり、相談者さんが必死に家庭を守ろうとされた思いや行動が、事態を好転させたのかと。もう一つ要因を挙げるとすれば、、お義母さんの深い愛情でしょうね。
今後、お義母さんの状態が好調を維持できるようなら、それが一番。施設で暮らし続けるのか、ショートステイや訪問介護を多用しながら、実家に戻るのかといった判断は、これからの経過を見ながら考えていくのが良いのではないでしょうか。
高次脳機能障害が悪化したり、認知症が進んだりすると、強いワガママが現れる可能性がありますが、そんなときも今回、ご主人や相談者さんが直接感じることができた「子どもたちの幸せが一番」というお義母さんの大切な思いを優先してほしいと思います。
私自身、ここしばらくの出来事が現実に起きたものだと思えないぐらいです。
突然、無茶な決断をした夫へのわだかまりはしばらく残ると思いますが、「雨降って、地固まる」の精神で、目の前の問題に当たっていこうと思います。





