私の母は北海道にある実家(賃貸マンション)でひとり暮らしをしています。私は大学に入る際に東京に出て、そのまま就職。現在は妻と2人の子どもと一緒に暮らしています。
幸い、母は大きな病気を患っているわけではありません。月イチぐらいのペースで電話をしているんですが、いつも「日常生活に大きな問題は無い」と言っています。
そんな母も80歳を超えており、妻から「これから先、お義母さんに介護が必要になったときのことも考えるべきでは?」と言われています。確かに、そう言われてみると不安なのも事実です。
仮に母が急に倒れて介護が必要になってしまった場合、私は何をしなければいけないんでしょうか? 「誰に相談すれば良いのか?」「どんな手続きを行えば良いのか?」「母は北海道で暮らし続けることができるのか?」「自分は仕事を続けていけるのか?」「介護費用はいくらぐらいかかるのか?」「どんな手続きをすれば母の預貯金を介護費用に充てられるのか?」など、わからないことだらけです。
そんな私が、今すぐやっておくべきことを教えてください。
私も遠距離介護の経験者なので、姿が見えない親への思いや不安はわかる気がします。
まずは、見守り系のサービスや商品の導入を急ぐべきだと思います。さまざまな種類のものがあるので、参考サイトなどをもとに情報を集めることをオススメします。ものによっては、無料でお試しできるものもあります。
次に、「急に倒れて介護が必要になってしまった場合」の対応なのですが、単純な病気やケガで回復の可能性が高いのか、継続的な病気や認知症などで回復の可能性が低いのかによって大きく判断が分かれます。
■回復の可能性が高い場合
1.病院の医療ソーシャルワーカーおよび実家近くの地域包括支援センターに相談して、遠距離介護を実現するための方法を教えてもらう。このタイミングで、要介護認定、ケアマネジャー選び、ケアプラン作成もまとめて行う。
可能であれば、会社に相談したうえで介護休業を利用して、1カ月程度を手続きにあてることをオススメします。
2.退院後は介護老人保健施設や医療療養病床を数カ月単位で利用し、在宅に復帰。
3.訪問介護や訪問リハビリ、デイサービスを限度いっぱいまで利用しながら、継続的な在宅生活をめざす。
4.お母さんと週イチぐらいで連絡を取って様子を聞くとともに、連日、見守りツールでのチェックを継続。
5.ケアマネジャーや主治医と月イチぐらいで連絡を取り、お母さんの状況を確認。危険な兆候が見え始めたら、相談者さんの家の近くの施設探しを始める。
お母さんに実家での暮らしを継続して送らせてあげようと思うのであれば、仮にお母さんがそれを望んだとしても相談者さん自身が身体介助や生活援助を行うのは極力避けてください。遠距離介護を軌道に乗せるのであれば、自分抜きで生活が維持できる体制づくりが必要不可欠です。
■回復の可能性が低い場合
1.病院の医療ソーシャルワーカーおよび実家近くの地域包括支援センターに相談して、退院後の施設についてアドバイスをもらう。このタイミングで、要介護認定も行う。
可能であれば、会社に相談したうえで介護休業を利用して、1カ月程度を手続きにあてることをオススメします。
2.相談者さんの家の近くの介護施設を全力で探す。その際は、複数のあっせん業者と面談を行い、信頼できるところにサポートしてもらう。
3.退院後は実家近くの介護老人保健施設や医療療養病床を数カ月単位で利用し、施設に入るまでの繋ぎとする。
4.施設入居後は、1~2週間に1回ぐらいのペースで面会に行き、お母さんのメンタルケアに力を注ぐ。ただし、入居後に「実家に帰りたい」などの主張が強く見られる場合は、1~2カ月面会に行かず、電話なども対応せずに様子を見る覚悟も必要。ほとんどの場合、1カ月もあれば落ち着くものなので。
離れて暮らすのが当たり前になっている親子が、介護を理由に同居してうまくいく可能性は極めて低いもの。多くの場合、親子が互いのことを憎しみ合うことになりがちです。特にある程度進行した認知症の人との同居は、想像を絶する大変さがあるので、親子仲を円満に保つためにもオススメできません。
離れて暮らすお母さんの預貯金を使って、お母さんの必要なサービスを利用するには、1日も早く代理人カードを作成しておくのがオススメです。詳しくは参考サイトをご覧ください。
次に帰省された際、お母さんと一緒に金融機関に足を運び、手続きを行いましょう。
実家の売却などをスムーズに行うには、あらかじめお母さんとの間に家族信託契約または任意後見人契約を行っておくことをオススメします。
認知症になった後では、こうした手続きはできないので、こちらも早めに対応したほうが良いですね。
具体的にやるべきことを教えていただけて助かりました。
次に帰省した際、効率的に動けるように自分なりに準備を進めようと思います。










