両親ともに80歳を過ぎて、足腰の衰えや認知症っぽい言動が目立つようになってきましたが、介護には「大変だ」というイメージしかありません。介護のゴールには死を受け入れることにあり、メンタル的に非常に厳しいものがあります。
前向きに介護ができるポイントや向き合い方を教えていただきたいです。
おそらくなんですが、相談者さんは介護を「特別な出来事」「とんでもない不幸」と考えているのではないでしょうか?
人間は「生まれて、年をとって、弱って、死ぬ」ことを、太古の昔から繰り返してきました。親が生きている人が、人生のどこかで親の介護に直面するのは当然のことです。そして、子どもより先に親が亡くなるのも、順番的には当たり前のことです。
また、介護というのは一時的に頑張ってなんとかするような「イベント」ではありません。日々の暮らしのなかでこなしていくべき「当たり前の日常」なんです。介護に直面した際に無理をして頑張りすぎると、破綻に繋がりやすくなってしまいます。
子どもを育てる際に、学校や塾を利用したり、体調が悪くなったら入院させるのと同じように、親の介護では、在宅の介護サービスを利用したり、必要に応じて施設を使うのが当然と考えましょう。
介護はラクなことではありませんが、「さまざまな制度やサービスを知り、賢く使いこなす」「介護が必要になった、得に認知症になった親の希望をすべて受け入れようとして振り回されない」「最終的な意志決定を自分が行う覚悟を決める」などを心がけることで、心身や経済的なダメージを減らすことは可能です。
「とにかく頑張らないと!」と気負わずに、さまざまな情報を集めて、無理なくできる範囲の介護を見つけてくださいね。







