大動脈解離から一命を取り留めたものの、認知機能が怪しくなった母を2年間介護していた父が、半年前に脳梗塞で緊急入院しました。認知機能に問題はありませんが、自分で立ち上がることができません。構音障害のため、言葉をハッキリと話すこともできなくなってしまいました。現在、リハビリ病院から母の入所している介護老人保健施設に移り、3カ月が経過しました。
私は非正規ですがフルタイムで働いています。ひとりっ子です。老健の相談員さんは、父が家に帰ることは不可能ではないと言います。「娘さんの状況次第」だと。「お仕事をされていますが、状況が変わることもありますよね?」と。
自分の老後のことを考えると、経済的に介護離職は考えられません。それでも、私にも孫たちにも惜しみない愛情を注いでくれた両親のことを思うと、「これでいいのか?」という迷いもあります。自分の人生、家族との時間を大切にしたいという思いと、どのように折り合いをつければ良いのでしょうか?
お父さん、ずっと頑張ってこられたんですね。お父さんが病気になられたのも、長期にわたる無理な生活でダメージが蓄積したことが一因になっていたのかと推察いたします。
老健の場合、通常は3カ月、長くて6カ月で退所する必要があるため、相談員さんも「自宅でなんとか……」といった考えになっているものと思われます。「家に帰ることが不可能ではない」というのは、「子どもが仕事を辞めて、献身的に在宅でサポートすれば」という条件とワンセットなんでしょうね。施設および相談員さんの都合を押しつけている気がしてなりません。
子どもや孫に愛情を注いできたご両親であれば、本来なら、相談者さんが介護離職をして、今後の生活で苦しむことを望むはずがありません。認知機能の低下などに伴い、適切な判断をするのが難しくなってしまったとしても、ご両親の本当の思いは「自分たちのことより、子どもの幸せを守りたい」と考えておられるのではないでしょうか。いわゆる毒親を除き、多くの親の本音は「子どもファースト」ですから。
複雑なお気持ちになるのはわかりますが、ご自身を追い詰めてしまわないような方向で判断なさることを強くオススメします。




