横井さんは、よく「地域包括支援センターに相談しましょう」と言っていますが、地域包括支援センターに相談しても、わが家に入り込んで、全力で支援してくれるわけではありません。介護のプロが親の状況を理解し、適切なケアができていれば、私だって安心して仕事ができるし、すべてをプロにお任せできるんですが。
独居で服薬管理ができていない、数年にわたった風呂に入っていない、腐ったご飯を食べている、エアコンなしのゴミ屋敷……という父の状態では、私も落ち着いて仕事に専念できませんでした。
私が仕事を辞めて、実家に頻繁に通うようになってから、父が不調を訴えることも減り、日中の活動が増えてきたので、良かったなと思っています。
ただ、それと引き換えに私の収入がなくなってしまったので、地域包括支援センターには、安心して再就職できるようにしてほしいです。
予算や体制といった問題から、地域包括支援センターも基本的には人手不足。各ご家庭の事情を把握して完璧な対応をするというのは、現実的ではありません。また、公的な介護保険のサービスで、在宅介護をしてもらえる時間はごくわずかなものです。
お父さんのように、24時間の見守りや支援、介護が必要な状況の場合、在宅介護を行うのは極めて困難。24時間、365日の訪問介護をプロに依頼した場合、介護保険の範囲を超えて全額自己負担で支払う部分が大きくなるため、1カ月あたり200~300万円ぐらいはかかってしまいます。あまりに非現実的ではないでしょうか。
通常なら施設介護を選ぶことになると思います。
まずはデイサービスやショートステイなどを利用しながら、相談者さん自身が介護をしなくても良い時間を増やせるように取り組んでみてはいかがでしょうか。お住まいの地域で空きがあるようなら、小規模多機能型居宅介護や、定期巡回・随時対応型訪問介護看護などを利用すると、負担を減らせるはずです。
【参考サイト】
介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」
あとは、手が足りない部分を埋めるために、シルバー人材センターを活用する感じでしょうか。ちょっとした家事の代行や病院への付き添いなどを、1時間あたり1000~1500円程度でやってもらえるので、かなり助かります。
【参考サイト】
全国シルバー人材センター事業協会
父は要支援1なので、介護保険サービスをどれだけ利用できるか不安です。
大量の残薬、庭や畑の管理、近隣とのトラブルなど……介護だけではありません。車が必要な地域ですが、免許を返納しており、外出も困難。ネットスーパーも使えません。
それでも父は、自分の土地を離れる気がないので、施設に入ってもらうのも困難です。デイサービスは行くかもしれませんが。
私は都内に住んでいるのですが、呼び寄せも同居も無理なので、実家近隣の都市に引越します。状況次第では、同居も視野に入れています。引っ越した地域で再就職できるか……。
本当に憂鬱ですが、後悔のないようにしたいです。
「呼び寄せも同居も無理」というのは、お父さんさんが「自分の土地を離れる気はない」ためでしょうか?
お父さんの希望とは異なる判断になりますが、相談者さんのご自宅近くの施設への入居に向けて動きたいところです。相談者さん自身は、引っ越さないほうが良いと思います。
私が相談者さんの立場であれば、かなり強硬な手段に出ても、それを実行するでしょうね。
【参考動画】
【ヤフコメチェック】賛否両論!認知症高齢者を施設入所させるときは事前に伝えるべき? | 親の介護の親ケア.com
これは介護離職をして、今より幸せになる可能性は限りなくゼロに近いと思うためです。そして、本来の精神状態のお父さんであれば、相談者さんが長期的に苦しい状況に陥ることを良しとしないと思うからでもあります。
既に離職済みとのことですが、地方と比べて都内のほうが仕事を見つけやすいはずですし、退職からあまり日が経っていないようなら、以前働いていた会社に事情を説明して、ダメもとで再雇用してもらえないか頼みんでみるのも良いと思います。
話は変わりますが、親御さんの現状を伺う限り、適正な要介護度が出ているようには思えません。
主治医に現状を相談して、なんとか「認知症」のひと言を引き出すことはできないでしょうか? 「認知機能の低下がみられる」といった、曖昧な表現ではなく。
現状の主治医が非協力的なのであれば、別の医療機関にかかってでも、適正な病名を付けてもらうことが必要だと思います。認知症と診断された後、要介護度の区分変更申請を行い、なんとか要介護1以上にしたいところですね。主治医の協力があれば、よほど変わった自治体でない限り、要介護1以上になる可能性が高いはずです。
【参考サイト】
要介護認定における区分変更とは|申請方法や必要書類・変更するタイミング | 科学的介護ソフト「Rehab Cloud」
これで、認知症に対応したグループホームに入居しやすくなるので、次は資料の収集や情報集めを進めていきます。この際、実家近くではなく、相談者さんが足を運びやすい場所にあるものから選びます。
【参考サイト】
東京都のグループホーム一覧|みんなの介護
相談者さんの現状のお考えに合わないアドバイスとなってしまい、恐縮です。
もちろん、最終的な判断をなさるのは相談者さんご自身。相談者さんが悩み抜いたうえで出した結論は、尊ばれるべきものですし、それを正解にしていくしかないと思います。
できれば、ご自身の日常や心身の健康を最優先なさってください。
ありがとうございました。
もう一度、冷静になって考えてみます。




