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介護の本書評「review-kaigo」

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第443回 87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし

自由に使える時間がたくさんある贅沢は人生のご褒美

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし
多良 美智子 (著)

内容

87歳のおばあちゃんのひとり暮らしの様子を15歳の孫が撮影してYouTubeで発信する。瞬く間に6万人の登録者を集めた筆者の暮らしには「こんなふうに歳を取りたい」という声が続々と届く。本書では、87歳の筆者がひとり暮らしする理由や考え方について紹介されている。

書評

87歳の筆者が住むのは築55年の古い団地。新築で入居し、娘ひとりと息子2人を育て、夫を見送った場所でもある。部屋も古ぼけたが、ずっと暮らしてきて、自分の居心地がよいように整えていることもあり、とても愛着があり、自分にとってはどこまでも素敵な「城」だという。

この部屋で死ぬという気概を持って、できることは自分でやりながら、健康に気を使って暮らし続けたい、さらには介護が必要になっても介護ヘルパーに来てもらって、できるだけひとり暮らしは続けていきたいという。さらに大切にしていることが、自分でできることはやるようにしているが、難しいかなと思うことは決して無理せずに人に頼むようにしていること。ケガをしたら子どもたちや周囲の人々に迷惑がかかるので、気をつけているという。

もちろんできないことは着実に増えているという。例えば、毎朝欠かさず取り組んでいた朝のウォーキングは、体がキツくなって15分程度に短縮したという。でもそれは年を取れば仕方のないことだと考えて受け入れ、自分なりに楽しく元気にひとり暮らしを続けたいという気持ち、その気持ちの強さが多くの人々の心を動かし、YouTubeでも人気なのだろうと感じた。

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