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介護の本書評「review-kaigo」

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第423回 「家族介護」のきほん

先輩介護者からのアドバイスが満載

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

「家族介護」のきほん
NPO法人 介護者サポートネットワークセンター・アラジン (著)

内容

20年以上介護をしている家族の相談やサポートを続けているNPO法人が、これまでに蓄積した経験や豊富な相談事例をもとに、理想を追い求めたものではなく、介護者の暮らしや人生に寄り添ったリアルな介護の乗り切り方が伝授されている。介護する側の人の心と身体を大切にすることなど、介護の困りごとや不安に寄り添ってくれる一冊となっている。

書評

「一億総介護時代」と言われる昨今、超高齢化、少子化の影響も相まって、今や介護は全世代の誰もが直面する当たり前の人生の一部の風景になってきた。ひと昔前なら、介護は妻が担うものとされてきたが、現代社会は決してそうではない。男性介護者は介護者全体の3割以上を占めるという。働きながらのワーキングケアラー、子育てと介護を同時並行で行うダブルケアラー、独身で介護を行うシングルケアラーなど、介護を担う層が多様化し、なかでも若年層に在宅介護の波が押し寄せているのが現実だ。

一方で、介護がきっかけで離職する人も増えており、法律などは「仕事と介護の両立」を支援する方向に傾きつつあるが、それでも介護離職を避けられない状況もあり、離職した人の人生を左右する事態となっている。

本書では、NPO法人を主宰する筆者が現場で聞いた「急に親が倒れてパニックになった」や「いきなり介護の専門機関に相談に行くと、専門用語ばかりで話している意味がわからなかった」、「どこに相談に行けば良いかわからず途方に暮れた」といった声をもとに「今後介護が始まりそうで不安」やなど、介護が身近に迫りつつある人がターゲットとなっている。なかに記されているのは、経験者の声を元にした介護の困りごとや不安への対処法だ。

筆者は、本書がきたるべき瞬間に備えるための道しるべとなることをめざしており、「人生や仕事を諦めない」を合言葉に、これからもケアや人生のことを一緒に考えるパートナーとなる一冊でありたいと願っている。

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