介護のコラムを読む

介護の本書評「review-kaigo」

戻る

第358回 はじめての介護施設選び

安心して家族を預けられる介護施設の選び方がわかる!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

はじめての介護施設選び
須永圭一 (著)

内容

家族に介護が必要な人ができた時、介護施設を選ぶ必要がある。だが、介護施設を選ぶなんて大抵は人生で初めての経験か、2回目ぐらいだろう。実際煮介護施設を選ぶ必要があるとき、実はサービスや施設を吟味する時間がないのが現実だ。本書では、限られた時間の中でベストな選択をするのに必要な選び方の「キモ」が紹介されている。

書評

「自分は介護とは無縁」と考えている人も多いだろう。だが、介護は突然やってくる。家族か親か、はたまた自分かもしれない。先のことと考えていないで、余裕があるときに介護の知識を身につけておくことを筆者はおすすめしている。なぜなら、実際に介護となると、サービスや施設を選択する時間がないのが普通だからだというのだ。介護の違い、施設の違いに気づかず、慌てて決めてしまい、介護離職につながってしまう人もいるという。そして筆者自身がそのひとりだというのだ。

限られた時間の中でベストな選択をするために、情報収集で基礎知識のレベルを上げておき、選び方のキモを押さえておくことが重要だという。介護する方もされる方も初めてで、サービスを使うのも初めてとなると、事前知識がないと思っていたのと違うサービスや施設を選ぶことになるからだ。しかも最悪は、せっかく決めた介護施設が倒産し、路頭に迷いかねないというのだ。だからこそ、潰れそうな施設を選んではいけない、利用者本人に適した施設を選ばなければならない、このあたりの見極めが重要になるという。

本書では、実際に介護離職を経験しながらも介護の仕事に携わることで、介護の実態や現状を見極める力を備えた筆者が、その経験や知識をこの一冊に込めている。読んで事前知識を蓄えておけば、利用者に合った施設を選べる可能性は高まるだろう。介護は決して他人事ではない。誰もが経験する可能性がある事柄だ、しかもそれは明日からかもしれないのだ。

親ケア.comオンラインサービス「繋がる」
おやろぐ