遠方に住む父が要介護2となり、母が介護している状態です。両親の近所に住む兄を通じて、家族内でのコミュニケーションを始め、状況の把握から、資産や保険などの確認を進めています。
母はその場では「わかった」と言いながら、いまいち理解しておらず、暫くすると「なんで?」と振り出しに戻ってしまいます。ノートに書いて渡していますが、一向に進みません。
根気よく、丁寧に繰り返して会話を続けるしかないんでしょうか?
【捕捉】
私自身は遠方なので、定期的にLINEや電話で会話しています。兄が定期的に実家に行ってコミュニケーションを取っています。
まず、お父さんについては、しっかりとした判断力などが衰えている状況だと推察します。そのうえで、お母さんと話をしても物事が前に進まない原因として、2つ考えられます。
1.「自分が介護をするべき」という思いが強く、共依存になりつつある
高齢夫婦の片方が要介護状態になると、まずは配偶者を頼ることになりがちです。
そのうえで、「自分が介護しなければいけない」という思い込みが強く働き、子どもからそれ以外の方法(介護サービスの利用、介護施設の利用など)を提案されても、その気にならない。でも、即座に断ると見捨てられそうで怖いといった心理から、判断を先延ばしにしがちです。
親子間の話し合いで合意に至っても、先延ばしにされがちなテーマとして、次のようなものが挙げられます。
↓
・認知症の診断に行く
・病気の治療を受ける、ルール通りに服薬する
・要介護認定を受ける
・お金のことを子どもに教える
・介護にかかわるサービスを利用する
・運転免許を返納する
2.お母さんが認知症の初期段階にあるなど、適切な判断や記憶が難しくなっている
こちらについては、1と混じって起きることも多いです。
自分にとって都合の悪いこと、気が進まないことほど忘れやすいという特徴があります。そのうえで「○○はやらなくて良いと聞いた」など、自分にとって都合の良いウソをつくこともありがちです。
これは「作話(さくわ)」という、認知症でよく見られる症状で、同様の症状が出ていないか、お兄さんに尋ねてみてはいかがでしょうか?
1-2共通の対応方法
率直に言って、お母さんに従来通り主介護者として動いてもらうのは諦めるべきだと思います。
介護の方針や手続きについては、ご両親との合意形成にこだわらず、兄妹間で決めたことについてはなる早で実施していくことをオススメします。仮にご両親がイヤがっても、です。
1-2ともに、ご両親ともに適切な判断をする能力が弱っている状態と思われるので、そうした人に最終的な判断を委ねると、時間がかかったうえで、間違った判断をすることになります。
私が両親を遠距離介護しているときに、両親が2人だけで話し合って、処方された薬を飲まないと決断。すべての薬を廃棄したうえで、私に対しては「ちゃんと服薬している」と大嘘をついたことがあります。
その結果、病状が悪化したにもかかわらず、「病院が悪い。『薬は飲まなくて良い』と言ったから」と作話にて責任転嫁もしていました。
お母さんが介護のすべてを背負い込むと、近い将来、破綻する可能性が高いと思います。
ご両親を守るためにも、強めの介入をすべきタイミングではないでしょうか?
共依存状態を軽減するには、お父さんにデイサービスやショートステイを多めに使ってもらい、ご両親がそれぞれ別々で行動する時間を長くとるのが効果的です。
指摘されたことは、いちいち頷けるものばかりです。
実は、兄からも「母さんの様子がおかしい気がする」と言われているので、母についても介護していく体制を作るべきなんでしょうね。現状のまま両親ふたりを介護するとなると、兄の負担が大きくなってしまうので、外部サービスの利用の件などについて話し合ってみようと思います。




