介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第159回 タクさんの思い出(写真を撮る)【認知症初期~末期】 (2007年1月4日)

前回の「タクさんの思い出」で、カメラ好きだった父のことを書きました。
カメラに詳しく、撮ることが大好きでした。
モデル撮影会も何度も行って、帰ってくると早速、狭い自宅に暗幕を張って現像作業をやっていました。
「誰も入るんじゃないぞ!」と一室を数時間入室禁止にして、私達子供は不便極まりなかったです。

認知症初期はカメラのこともまだわかっていました。
機会あるごとに写真を撮りましたが、もっと撮っておけば良かったと思いました。
中期になると(徘徊とかする時期の頃です)、カメラで撮られることはわかっていましたが、自分で撮影することはできなくなっていました。
双眼鏡で窓から(高台の2階で眺めが良かった)景色を覗くことはよくやっていました。
変な爺さんで困りましたが…(笑)
この頃も、良い表情の写真がたくさん撮れました。
父の葬儀に使った写真もこの時期の写真です。
でも、もっと撮っておけば良かったな。
認知症末期になるとカメラが何なのか、写真を撮ることが何か、わからなくなりました。
だから、「写真撮るよ!こっちを向いてね!」と言っても、こっちをなかなか向いてくれませんでした。
やっと向いてくれても、何だかわからないので、いぶかしげだったりして、良い表情が撮れなくなりました。

写真は撮れる時にたくさん撮っておきましょう!!
特に家族が撮る写真には、他人が撮るより良い表情になってくれます。

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