介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第86回 イズさんの渋い顔(有料老人ホームの一件) (2006年10月7日)

先日、老健のイズさんの所へ行って、今後のことを少し話してきました。
今後のこととは、今月中に要介護判定結果が出て、もし「要介護1」から「要支援」になった場合のことです。
今までも時々この話はしていましたが、今回は少し深い話をしました。

イズさんに簡単に説明しましたが、面倒なことは考えたくない様子で「結果が出てから考えればいいじゃないか」とのこと。
それでは対応が遅くなり選択肢が限られてしまう場合もあるので、私としては対策を練っていると話しました。
その対策の一つとして、先日有料老人ホームを見学してきたこと、その内容を簡単に伝えました。
費用のことを話したら、案の定、渋い顔になりました。
月々の費用は今の老健の倍ぐらいかかりますが、イズさんの年金の範囲内に収まり入所金もありません。
けれど、健康であって自宅で過ごせばそんなにかかることはないので、渋い顔になるのも仕方ありません。
費用のことについては、イズさんに納得してもらえるような話をしましたが、すぐに納得できる訳ありません。

私が帰ったあと、イズさんはきっと悩んだことと思います。
今までも、こういった大事な問題を考えたり、イズさんに話すのは嫁の私ばかり。
イズさんのことを本気で考えるのが私しかいませんから、私が話す役割を担ってしまうのです。
私は自分の役割が嫌なのではありません。
できる人がしなければ、どうしようもないですもの。
ただ、私は親のことを本気でイズさんの実の息子達(私の夫と義兄)にも考えて欲しいのです。
今回ばかりは気が進まない夫にもイズさんとの話しに加わってもらおうかな?
後に残ったのがイズさんではなく、母親の方だったら、かなり状況は違っていたと思われますが…。

イズさんは85歳になっても孫達のことはもちろん、息子達のことも心配しています。
有料老人ホームの費用にしても、イズさん自身の年金だから、自分のために使えば良いのに、息子達のために少しでも残そうと考えています。(昔の人は、そういう考えの人が多いのかも?)
でも、その息子達は、「親の心、子知らず」です。
たとえ、候補に上げた有料老人ホームに入ったとしても、
先日の説明会や見学した様子では私の苦労は減るわけではなさそうです。

一昨日(10/5)、次の受け入れ予定の老健から連絡がありました。
(半年前に現在の老健から退去を言い渡されている)
受け入れ態勢は整ったが、要介護認定の結果次第では受け入れられないので、今後のことについて現在の老健と話し合っておくように、とのことでした。
実の父親タクさんのこともあるし、渋い顔したくなるのはイズさんだけでなく、私もです。
認定調査はイズさんの話によると済んだそうです。

そして、もうすぐ運命の(笑)要介護判定は出ます。

[参照]
>イズさんの有料老人ホーム探し見学記

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