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【第298回】シイヅメとクリヅメ(2010年8月10日)

80代後半の女性Aさんは、とっても手がキレイ。爪の形もステキです。ネイルアートが映えそうな爪です。でもAさんは「白内障の手術をして良く見えるようになって、自分の手がこんなに汚いのかとショックだった。こんなんじゃなかった」とおっしゃいます。イメージは20代の頃のままのようです。お年を考えれば十分おきれいなのですけれど。

そんなAさんに「ほら、私の爪なんて色気ないでしょう?」と私の手をお見せすると「クリヅメやな」。

…?なんて?
「私の爪はシイヅメやねん。アンタの爪はクリヅメやな」とおっしゃいます。

シイとはドングリの椎の木のこと。縦長のスラリとした爪を椎のドングリに例えてそういうのだそうです。シイヅメとは椎爪なのですね。それに対して、私のような平べったい無骨な爪は、栗の形に似ているから栗爪というそうです。知らなかった~。今日も一つ賢くなりました♪

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