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【第219回】友人が、電車の中で(2010年1月27日)

久しぶりに友人と会いました。その友人が、私と会うまでの電車の中で起こった出来事。

車内の老夫婦が何やら焦っている様子だったそうです。聞くともなしに聞いていると、どうやら特急サンダーバードに乗るためには「大阪」で下車するか「新大阪」で下車するかが判らず困っているみたい。彼女は、こっそり自分のケイタイで「乗り換え情報」を確認。その上で「もし良かったら調べましょうか」と声をかけ、行き先や時間などを確認し、ケイタイで再度リサーチ。大阪駅で降りた方が良いことを伝えたそうです。

そこまででも「良くやった!」と思うのですが、まだ続きがあります。友人も大阪駅で下車したのですが、そのご夫婦をしばらく見ていると、どうやら乗り場が判らない様子。そこで友人は、またしても声をかけ、乗り場までご夫婦と一緒に行ったというのです。「待ち合わせに遅れるかなと思ったけど、それはケイタイで連絡すればいいかなと思ったから…」とのこと。

福祉系の仕事をしている私なら職業柄そういうこともアリかも知れませんが、彼女は福祉とは全く関係のない世界で生きてます。こういうことって、福祉だとかなんとかって関係なく、その人自身の優しさなんだなぁと実感しました。実はその友人とは20年以上ぶりの再会。立派な大人になったねぇ…と感慨ひとしおでした。うん、やっぱり世の中捨てたものじゃない!

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