遠方に住んでいる義母(81歳・要介護1)の介護がはじまりました。
義母は大阪、私たち家族と主人のお姉さん2人は、すべて関東に住んでいます。3年前に義父が亡くなり、そのあたりから認知症の症状が出てきて、2年前に軽度認知障害と診断されました。
義母はひとり暮らしですが、近くに妹さんが2人が住んでいて、サポートをしてくれています。ただ、妹さんたちも高齢。実家があるのは何をするにも車がないと難しい地域なので、いつまでも頼れません。実際に母のサポートに疲れた様子です。
義母は足も悪いので、ひとりでは出かけられません。 今は、ヘルパーさん(お掃除)・看護師さん(お薬・健康管理)を、それぞれ週イチでお願いしている状況です。
認知症の症状で一番困っているのは「私たちとの距離感の認識」です。同居していると思っていたり、近くに住んでいると思ったり……とにかく「すぐ来て!」の要望が多く、なぜすぐに駆けつけてあげられないかを理解してもらえません。
今は3カ月に1回のペースで帰省し、それ以外は毎日電話(朝晩2回+数回)で話をすることしかできないです。電話は私がかけています。義母は身のまわりのことは出来ますが、度重なる予定確認や妄想などでひとり暮らしは難しくなってきているとケアマネさんに言われています。
関東に呼び寄せて施設入居を進めたいのですが、義母は環境の変化に対する不安が大きく「それは無理だ」と言っています。大阪のサ高住についても検討を始めましたが、私たちとの距離が変わらなければ妹さんたちの負担は減らないし、「すぐ来て!」に応えてあげることもできません。
地元を離れる不安は、それはもう大きいでしょう。でもサポートをしてあげるには、近くに来てもらいたいのです。これは、子ども側のエゴでなのでしょうか?
ちなみに主人のお姉さん2人はあまり協力的ではありません。ひとりは縁を切られそうな勢いです。
認知症対策や健康維持のため、デイサービスを勧めていますが「行きたくない」。居宅介護サービスについても「これ以上、他人を家に入れたくない」と拒否ばかりの義母。今、出来ることは何でしょうか?
嫁として、良い関係性を構築するために、日々の話相手を頑張っていますが、たまに夜中にも着信があるので困っています。
相談者さんは、とても優しい方なんですね。文章の端々から周囲への気遣いや心配りが強く感じられます。
逆にそのことで、相談者さんご自身が疲弊したりストレスを溜めておられるのではないかと、心配になるぐらいです。
まず大前提としてご理解いただきたいのですが、認知症は時間の経過とともに必ず進行していく病気で、記憶力だけでなく、思考力や判断力も衰えていきます。判断力の衰えた人に最終判断をまかせると、間違った結論を出す確率が高くなってしまうので、私としては「お義母さんの意志に従う」のは反対です。
もちろん、お義母さんの希望すべてをないがしろにする必要はありません。できることは叶えてあげれば良いのですが、無理なものは無理。無理を継続すると破綻するのが必然です。
私であれば、お義母さんに地元を離れてもらい、自分が比較的通いやすい地域にあるグループホームに入居してもらいます。どれだけお義母さんがイヤがっても、です。
現状でも、かなり限界に近い状態での遠距離介護。お義母さんがひとりで過ごしている時間に、大きな事件や事故を起こしてしまう可能性は低くありません。そうなってから後悔しても、それこそ後の祭りです。
そもそも家族が入居を考える状態の要介護者が実家に戻れる可能性はほぼ皆無。近所の友人知人にしても、1~2回遊びに来てくれれば良いほうです。
逆に親が入居した後、施設との打ち合わせや通院の付き添いなどで、家族が呼び出される機会は少なくありません。ある程度の頻度で面会に行き、親のメンタルケアを行うためにも、子どもの近くの施設に入ってもらうのは当たり前の判断だと思います。
【参考動画】
「実家の近く」と「家族、子どもの家の近く」。介護施設はどちらを選べば良いの? | 親の介護の親ケア.com
入居にあたっては、「施設に入る」と言わずに強引に入居させる方法も、多くの方がとっています。私自身は、ある種の「必要悪」だととらえています。
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【参考動画】
老人ホーム&介護施設への入居をイヤがる親の「パターン別」説得法3選 | 親の介護の親ケア.com
【ヤフコメチェック】賛否両論!認知症高齢者を施設入所させるときは事前に伝えるべき? | 親の介護の親ケア.com
入居してしばらくは泣いたり、怒ったりするかもしれませんが、1~2カ月放置していると慣れるものです。
入居早々は、変な里心が出ないように、ちょっと距離を空けて、「来てほしい」との連絡が来ても「今は無理」と断るぐらいで良いと思います。もちろん、施設から呼び出しが合った場合は施設に行くべきですが。
そもそも施設は、それなりの介護が必要な人にとっては、在宅よりも安心・安全な環境であり、そこに入居してもらうのは「親孝行」以外の何ものでもありません。
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【参考動画】
7項目で徹底比較!在宅介護と施設介護、どちらが良いの? | 親の介護の親ケア.com
私が気になるのは、ご相談内容にある「ご主人の姉2人が非協力的である」という部分。民法上、介護は実子であるご主人および義姉さんたちがやるべきことであり、嫁に立場である西井さんには責任のないこと。もちろん、善意でサポートするのは良いのですが、義務ではありません。
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【参考動画】
配偶者、実子、兄弟姉妹、長男の嫁……。介護をする義務は誰にある? 民法から読み解いてみた | 親の介護の親ケア.com
【介護のお悩みQ&A】「長男の嫁」である私は、義母の介護をどこまでしなきゃならないの? | 親の介護の親ケア.com
あくまで私の憶測ですが、ご主人や義姉さんたちは、「なんだかんだ言っても、介護は相談者さんに任せておけば大丈夫」と考えているのではないでしょうか?
義姉さんたちに対して「介護をしないなら、将来、遺産を放棄してほしい」と伝えると、急に協力的になる、なんてこともありそうです。
そのうえで、話をした内容を下記のような正式文書にしておくことを強くオススメします。
いまのままだと、一番頑張った西井さんだけが損をすることになりかねないので。
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【参考サイト】
親族間扶養公正証書/公正証書net
義姉さんが話し合いに応じないようなら、ご主人と相談のうえ、弁護士を通じて内容証明郵便を送るのが効果的です。
ご主人が「家族のことで、事を荒立てたくない」というようなら、「じゃあ、これからはあなたがすべてやってね」と笑顔で伝え、しばらくは何もしない(電話も、帰省も……)のが効果的。あっという間に音を上げるはずなので。
失礼なことばかり書いてすいません。
私としては「良い嫁」であることよりも、相談者さんが心身ともに健康であることが一番大事だと思います。そうでないと、相談者さんの家庭もうまく維持できなくなるでしょうし、お義母さんのサポートを行うこともままならなくなってしまうので。イヤな役回りかもしれませんが、ときには「鬼嫁」呼ばわりされる覚悟も必要だと思います。
さすが介護のプロ!
的確なお答えに感謝いたします。
一時は関東の施設入居に前向きなときもあった義母です。「認知症あるある」なんでしょうね。意見はコロコロ変わりました。
「慣れるまでは毎日会いに行くし、自由度の高い施設なら外出も出来るから、たくさん一緒にお出かけしよう!」と心底そう思っていたので、このように声をかけていました。
きっと、理想と現実は違うのでしょう。「良い嫁」ばかりではいられないのですね。
主人は比較的、私の味方です。
「子供たち3人+私」の4人での話し合いを強く私が望んだときも、姉2人にかなり強くあたりました。結果は、姉弟間の亀裂が深くなっただけでしたが。
横井さんに薦めていただいた動画は、すべて拝見しております。兄弟姉妹間のトラブルが多いことや、その対策など、本当に勉強になることばかりです。
「逆に親が入居した後、施設との打ち合わせや通院の付き添いなどで、家族が呼び出される機会は少なくありません。ある程度の頻度で面会に行き、親のメンタルケアを行うためにも、子どもの近くの施設に入ってもらうのは当たり前の判断だと思います」という横井さんの回答は、まさに聞きたかったことでした。
ケアマネジャーさんに「母に合いそうな大阪の施設を紹介してほしい」と主人が頼んでいるところなんですが、そもそも入居後のサポートを誰がするのか?
入居前の準備から何から、結局は妹さんたちに頼むことになってしまうのでは……?
いろいろと思うことはあるのですが、上手く伝えらませんでした。上記の回答を、そのまま主人に伝えてみようと思います。
今は見守りカメラを2台付け、出来るだけ母の行動をこっそり監視しています(笑)。
何に困っているか、薬は飲んだか、夜中何回くらい起きたかなどを、知っておいたほうが良いだろうと、私の判断で設置しました。
在宅ワークなので、カメラの見守り・電話対応など作業をしながら出来ますので、苦ではありません。
もっと早く「親ケア.com」に出会いたかったです。
ご主人は味方のご様子。それは何よりです。本来ならご主人が中心となって動くべきなのですが、お仕事のことを含め、いろんな事情がお有りなんでしょうね。
お義母さんの妹さんたちも、すでにある程度のお歳でしょうし、これから先、ずっとお世話になるのは非現実的。まずはご主人が腹をくくって、割り切るのが一番だと思います。
見守りカメラについては、とても良いですね。世の中にはプライバシーや尊厳を持ち出して、綺麗事を言う人も少なくありませんが、問題が起きた際にそうした人たちが責任を取ってくれることはありません。
ご自身に負担の無い範囲で、見守りを続けてあげてください。
無理をしないように気をつけながら、今、できることを一つずつ積み上げていってくださいね。









