介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第138回 陸の孤島の親父の根城(2006年12月4日)

今日も行って来ました陸の孤島。
頑固親父が住むワンルームマンション、但し介護付き(笑)
バスと電車に乗って駅から徒歩20分の陸の孤島に通うのはちょっと厳しい、畑を吹き抜ける風がちと寒い。
今までのように歩いてもすぐの老健通いとは雲泥の差。
まあまあ、文句を言わずに畑道を楽しみましょう♪
秋口にはここの梨畑で梨が安く買えるかもしれないし♪
夫は今度のイズさんのホーム入居に関して、急にとても積極的。
「今までは、お前がのさばっていたから控えてたんだ」とか何とか言っちゃって。
「のさばってた??!!」聞き捨てならないけど、今度は協力しあって仲良くやって行きましょう。

◆今日も洗濯、そして掃除
ホームに着いた頃、3時のおやつで、「今日もご家族皆さんでご一緒に!!」とのお勧めで、ミニ鯛焼きを三人でご相伴。
それから、また洗濯。
イズさんが「服を濡らしちゃって…水に浸けといた」と言うパンツ類の洗濯から事始め。
他、色々昨日の続きの片づけや整理。
一通り終わって、トイレに入ると、昨日の今日なのに、すでに汚れていたのでトイレ掃除。
最後に、一日にしてすでに埃だらけのフローリングの床をモップで掃除していると、なぜかトイレ前の床の感触が違う??
滑り止めでも塗ってあるかのような…??
あれまぁ~~!!
滑り止めかと思いきや、どうやら、昨晩イズさんはトイレに間に合わなくて、トイレ前で色のついた水?をこぼしてしまった模様。
だから、パンツを水に浸けていたのです。
ベッドのすぐそばがトイレなのに、バリアフリーで引き戸のドアが暗くてわからなかったのか?
新居なので不慣れなんでしょう。
しかも、時間が経っているので、汚れが落ち難いのなんのって!
でも、まあ、翌日私が来たから掃除できて良かったけれど。
どうせイズさんだけの部屋だから、トイレのドアは開けっぱなしにしておくようにしましょう。
今度来る時には、トイレ前の廊下のコンセントに暗くなったら自動点灯するミニ照明を設置しましょう。

◆エアコンの使い方
昨晩は寒くなかったかたずねると、「エアコンが暑くて…スイッチが…風が…リモコンが…ランプが点いてて、何だかわからん!!」と、何やらまたまた眉が吊りあがってきました。
どうやら、エアコンが効きすぎて暑いので調節したかったのに、できなくて、スタッフに教えてもらったけれどうまくいかず、あやうくリモコンを壊す寸前だった様子。
認知症初期のタクさんはエアコンのスイッチのON-OFくらいはできたのに…。
認知症じゃないイズさん、なのに新しい物には頭が働かない様子。
心配してた通りでした。

◆電気湯沸しポット
昨日、置いてった紙コップにティーバッグが入ってたので、イズさんも自分でお茶を飲もうとしたんだ!と嬉しくなって、「ティーバッグのお茶を飲んだのね~♪」と聞くと、
「なんか、水しか出ないんだよ」
「あら?!コンセントが抜けてるもん。外れやすいけど、いつも繋いでおかないとお湯が出ないよ♪」
「ポットが熱くなってたから、コンセントを抜いたんだよ」
ギャフ~ン!!
イズさんは自宅で一人暮らしの時、お湯を沸かすのは片手鍋で沸かしていました。
危ないので、電気湯沸しポットにしようと言ってたのに、「いらない!」と。
だから、今回買ったのは一番アナログで簡単なタイプなのに、説明したけどわかっていなかったようです。
認知症のタクさんは、よくこのポットのコンセントを抜いてしまってましたが、認知症じゃなくてもするんですね(^-^;;

◆らくらくホン
このホームには公衆電話がないので、個別に電話を引くか、携帯を持つことになっています。
私も相当疲れてきたので、携帯電話「らくらくホン」
(最もシンプルなモデル)の使い方の説明は夫に任せました。
よくかける番号は前もって登録して、かけやすくしておきました。
何度か電話を掛け合って「電話ごっこ」をしているうちに、何とか一人でもできそうな様子でした。
また、わからなくて壊さなきゃいいけど…(^-^;;

今までにも、髭剃り、めざまし時計などを、使い方が分からず壊してしまいました。
タクさんは認知症だったから、壊してもしょうがないと思っていましたが、イズさんもタクさん並みです(^-^;;
くれぐれも、何かわからないことがあったら、勝手にしないで、まずスタッフを呼んでやってもらうように念を押しました。
結構自立しているのですが、人にやって貰うのを嫌う割には、できないことが増えています。
認知症ではないものの、新しいことが覚えられない、でもやってみようとして頑張るけれど、壊してしまう。
難しいお年頃です。

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