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介護の本書評「review-kaigo」

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第369回 受けたい介護がすぐわかる 手続き便利帳

不安も負担もこれ一冊で軽くなる?!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

受けたい介護がすぐわかる 手続き便利帳
小泉 仁 (監修)

内容

介護が必要になった時、介護保険を利用できることは誰もが何となく知っているだろう。だが、「介護保険で介護サービスの何をどこまで頼めるか」や「施設に入ったらどのぐらいお金が必要になるのか」など、数多くの疑問が湧いてくるだろう。本書は、介護保険を利用する人にとって必要な情報を、できるだけシンプルにわかりやすくまとめられている。

書評

介護はある日突然必要になることがほとんどだ。そんな突然の事態に困り果てた人を、介護保険制度は経済的、肉体的、精神的、それぞれの負担を軽減してくれる存在だ。しかし、その仕組みは非常に複雑でもある。特に、初めて介護と向き合う人は、何から手を付けていいかわからず、途方に暮れてしまうという。

実は介護は「情報」や「手続き」との闘いでもあるのだ。どんな介護サービスを選べば良いのか、必要な手続きの方法がわかっていれば、不安な気持ちがほぼなくなるのはもちろん、日々の負担も軽くなるのだ。

本書は、介護保険を利用する時、まず何から始めれば良いのか、手続きはどこでどのように進めれば良いのか、それぞれの介護サービスの内容はどんなものなのか、そして、介護サービスを受け始めた後の負担軽減策や注意点までも、順を追ってわかりやすく解説してくれている。しかも、具体的な金額も記されているので、非常に具体的にイメージできてわかりやすい。また、多くの項目が見開きで完結されており、右ページに解説文、左ページにひと目でわかる図が記されている。文章ばかりだと理解が捗らない、という人でも受け入れやすいと感じた。

誰しも「初めての介護が突然やってくる可能性」が決して低くはないのと同様に、誰しも「将来自分が介護される側にまわる可能性」も決して低くはない。愛する両親のために、そして愛する家族のためにも、本書で介護サービスについて知っておこう。

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