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介護の本書評「review-kaigo」

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第330回 親の介護、それでも人生思い通り!

「介護破滅」にならない方法がここにある

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

親の介護、それでも人生思い通り!
児玉浩子(著)

内容

親の介護をしながらでも、自分の人生を思い通りに生きることは可能だと主張する筆者。著者の痛切な体験に基づいた、人生を棒に振らない介護の極意が記されている。介護離婚、ダブルケア、介護うつ、遠距離介護など、介護にまつわるすべての問題への解答がここにある!

書評

親の介護は今までの人生を破滅させるほどのインパクトがある、しかし本書は親の介護をしながら思い通りの人生を歩みたいと考える人のための本だ、と筆者。親の介護が人生の長久手位トンネルの入口になるか、素敵な人生経験の一ページになるのかは、自分自身の判断がすべてだという。

実は筆者自身は暗くて長いトンネルになってしまったと後悔しているそうだ。だからこそ、他の人にはこんな苦しみや暗さを味わって欲しくないと、本書の執筆を始めたという。本書を手に取るにのは、おそらく30~50歳代の人でマネジメント力も備わっているはず、うまく保険を活用して介護をマネジメントできるはず、と。

筆者自身、親の介護をしながら思い通りの人生を歩めると断言できるまでに、約30年かかったという。約30年前、介護は家族だけで行うのが当たり前だった。だが、今は介護保険があるから、家族の負担はかなり減っている。

介護保険サービスを駆使すれば、家族は24時間の介護から解放されるのだ。現代の介護では、徹底的に介護保険サービスを駆使して、思い通りの人生を歩むというライフスタイルが可能になりつつある。

人生100年時代に突入し、転職も容易になりつつある。だからこそ、今勤めている会社が介護に理解があっても、転職した先の会社波動だろう?独立してフリーランスになったら?どんなキャリアを選んでも介護は人生の一部分になる。だからこそ、親の介護をしながらでも、自分の人生を悔いなく思い通りに生きて欲しい、という筆者の願いが本書には込められている。

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