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介護の本書評「review-kaigo」

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第325回 介護ヘルパーにたのめること、たのめないこと

微妙なラインを現役ケアマネがジャッジ!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

介護ヘルパーにたのめること、たのめないこと。
松川 竜也 (著), 石川 孝子 (著)

内容

介護サービスは、一般の人たちにとっては「メニューが提示されないレストランのようなモノ」と言える。本書では、現職ケアマネに取材し、良くある要望を厳選。具体的な事例をもとに「頼めることと頼めないこと」を明らかにしていく。

書評

介護保険制度が始まって15年以上が経過し、一般にもその言葉が浸透しつつあるように感じる。しかしながら、一般の人々にとっては情報不足が著しい業界であることに変わりはないようだ。介護保険の利用を検討する際に、「何を」「どうしたら」「いくらで」介護ヘルパーに依頼できるのか、あるいはできないのか、そういった具体的な情報がないために、利用検討する本人や家族が検討すらできずにサービスを利用できない不幸な状態が後を絶たない。

介護保険は、一般利用者にとって「メニューが提示されないレストラン」のような状態がまだまだ続いているのが実情なのだ。

こうした情報不足の状況を開所するべく、本書では現職ケアマネージャーに取材し、サービスを必要としている人がすぐに役立つ「よくある要望」を厳選。本当に知りたかった介護サービスの不明点を79個まで絞り込みピックアップ。さらにわかりやすいように『具体的な事例』に落とし込み、Q&A形式で介護ヘルパーに頼めること、頼めないことを見開き完結型のページ構成でわかりやすく簡潔に示している。

また、各章の最後にはコラムを掲載。訪問介護サービスの内容や生活援助サービスの注意点、さらには成年後見制度に関する解説や介護保険サービスに関する相談窓口など、一見難しく感じるテーマをわかりやすく解説してくれているので、こちらも必読と言える。

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