介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第228回 日曜も利用したデイサービス(2007年4月11日)

最初のグループホームに1カ月半いて失敗し、在宅生活に戻ったタクさん。
早速それまで同様、私の通い介護でデイとショートの組み合わせの生活が再スタートしました。
2003年7月、タクさん82歳、認知症歴10年、要介護4の頃のことです。

この頃、ショートは月2回、3泊4日と4泊5日程度利用していました。
ショート以外の日は全てデイを利用しました。
当然、要介護4の介護サービス利用単位数を超えていて、超えた分は全額自己負担でした。
デイを多く利用するよりも、ショートを多く利用する方が介護費用負担を少しは減らせると、ケアマネさんのアドバイスもありました。
タクさんのスケジュールは目一杯でしたが、タクさんが元気でお出掛け好きだったので可能なことでした。
休日もなく毎日出勤するサラリーマンみたいでしたが、出掛けることを全く嫌がらない父でした。

この頃、タクさんは水漏れ事件を起こし、ますます目が離せなくなりました。
弟が日曜の休日に出掛け誰もいない時に、タクさんは水道を開けっ放しにして、自宅は水浸しになるし、マンションの階下のお宅に水漏れを起こしてしまいました。
また、失禁で寝具や衣類の洗濯が増え、洗濯機の具合が悪くなり、知らぬまに階下の同じお宅に水漏れを起こしてしまいました。
そんなことが続き、弟が仕事休みの日曜は、日曜もやっているNPO法人の小規模デイを利用しました。
日曜日は私の通い介護はお休みでしたので、これで、弟も少しは安心して日曜の休日を過ごせます。
日曜のデイは私の家のすぐ近くにあって、介護講座などを積極的に開いているNPOで、職員の方々も以前からよく知っていて、安心できるデイでした。
小さな商店街の空き店舗をデイサービスに改装した施設で、定員が10名程度。
寝たきりに近い方や若年認知症の方なども利用されていて、とても家庭的な雰囲気のデイでした。
このデイは施設がとても狭いので、天気が良い日はお散歩好きのタクさんに合わせて、できるだけ近所へお散歩に連れ出してもらいました。

商店街を職員さんと歩いている父にパッタリ出会ったこともありました。
父に話しかけても私だと全然気づいてくれませんでした。
手狭な施設内であまりご機嫌が良くない日でも、外へ散歩に出るとご機嫌になっていたようです。
このNPOは同じ商店街で高齢者向きの自然食レストランも営業しており、高齢者向きの配食サービスもやっていました。
タクさんも夕食はこの配食サービスのお弁当を利用していました。
タクさんの場合は届けて頂くのではなく、私がレストランで夕食のお弁当を受け取って、タクさん宅へ通い介護で行くときに持って行く形を取りました。
このお弁当は内容がとても良く、料理が苦手な通い介護の私にとって、強い味方でした。

この頃の私の通い介護のパターンは、朝タクさん宅へ行き、デイに送り出した後、
タクさんの洗濯や布団干し、掃除などをしてから、タクさんがデイに行っている間、アルバイトに出て終了後自宅に戻るパターン。
この間、アルバイトから戻り、自宅に居る時間は昼食を取りながらの1時間半程度。
タクさんがデイから帰宅する4時以前にタクさん宅へ再び行って、タクさんをお迎えし、タクさんが寝るまで一緒にいる毎日でした。
私はタクさんが乗るデイの送迎車の時間に合わせて、行動する日々でした。
夜間と早朝は父と同居の弟が面倒をみました。

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