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介護の本書評「review-kaigo」

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第395回 死後の手続き 相続のプロが教える最善の進め方Q&A大全

152もの質問に本音回答!

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

死後の手続き 相続のプロが教える最善の進め方Q&A大全
佐藤省吾 ほか4名 (著)

内容

誰もが死後の手続きは途方に暮れるもの。もしもに備えて準備しているのとしていないのでは大違いだ。死後に関する役所や金融機関への届出や申告に迷わなくなる最新辞典として必須の知識が網羅されている。巻末には大切な家族のために遺しておきたいすぐに使えるエンディングノートが付録としてついており、こちらもしっかり活用できそう。

書評

身近な人が死んだら悲しいのは当たり前。だが、哀しんでばかりはいられない。死後の手続きはそのぐらい多く、時間的にも厳しい。一度でも経験したことがある人なら、その大変さに「悲しんでいる暇なんてない」と感じた瞬間もあるだろう。

例えば、「死後7日以内にしなければならない手続き」が存在することをご存じだろうか。預金は凍結されてしまい、葬儀費用を用意するのに苦労する。誰かが亡くなると役所から支給されるお金はあるが、こちらから手続きしないともらえないことを知っているだろうか。遺産の分配や手続きはどうするのか。相続税や死後の清算、税金の支払いは何があって、どうすればよいのか。遺産相続で揉めたくないが、揉めないためにはどうすれば良いのか。「遺族年金」という言葉は聞いたことがあるが、一体誰がいつまでどうやったらもらえるのか。

とにかく、死後の手続きはわかっているようで実は理解していない人がほとんどだ。そんな人々に対し、本書は税理士や弁護士、社会保険労務士といったプロ監修のもと、丁寧でわかりやすいマンガ形式で解説されている。

高齢の親族を抱えている人はもちろん、「死後に家族や身内に迷惑を掛けたくない」と考える高齢者の方もぜひ手に取ってほしい。そして巻末のエンディングノートを埋めてみてはいかがだろうか。

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