介護のコラムを読む

介護の本書評「review-kaigo」

戻る

第359回 健康以下、介護未満 親のトリセツ

人気ブロガーが高齢な両親との付き合い方を紹介

親の入院・介護が必要になるとき いちばん最初に読む本

健康以下、介護未満 親のトリセツ
カータン(著)

内容

「うちの親は心配ないと想っているあなた。親の老いはある日突然やってくる」というのは、人気ブロガー、カータンさん。彼女自身の両親の高齢化や認知症によるドタバタを面白おかしく描くコミックエッセイ。ちょっと重くなりがちな認知症の話も、カータンさんの手にかかれば笑いの連続に。

書評

人気ブロガー、カータンさんのブログは1日30万アクセスを誇る。そんなブログを14年以上継続してきたことで、ブログの内容も最初は子育ての内容だったが、最近は高齢化した両親の話題が増えているという。

そんなカータンさんも親との別れは漫然と覚悟していたが、親の老いはまったくの想定外だったそうだ。テレビで見る元気なお年寄りのように、両親はいつまでもはつらつとした老人になると思っていた。しかしながら、何度も同じことを話し、実家のゴミが少しずつ溜まっていく様子を見るうちに悟り始めたそうだ。「子どもたちの世話にはならない!」といっていた両親も、そんなことすら覚えていない状況に。

年老いた両親との付き合いは切なさと苛立ちの連続。親子の立場が入れ替わるのは、正直子育てよりやっかいだったという。本書ではそんな「健康以下、介護未満」の親とのドタバタが描かれている。中身はいつものカータンのブログ同様、笑いの連続でお腹が痛くなるぐらい(笑)。特にカータンの子どもたちが、高齢な両親の支えになっていることがよくわかった。

高齢な親と向き合っている方はもちろん、「うちの親は心配ない」と思っている方にもぜひ読んで欲しいという。親の老いはある日突然やってくるのだから……。

親ケア.comオンラインサービス「繋がる」
おやろぐ