お一人様の老後が「モヤモヤ」から「楽しみ!」に変わる!
おひとりさまが知っておきたい「お金」と「老後」のこと (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)
松原 惇子
内容
独身女性の比率が高まっているというデータを見れば、「ずっと一人かもしれない……」「今は楽しいけれど、病気とか親の介護とか、なんだか不安……」と考える女性は、年々増えているということになる。「おひとりさま」が安心して楽しく、素敵な老後を生きるには“かしこさ”が必要だという。本書はそんな“かしこさ”が詰まった一冊だ。
書評
飲食店で女性が一人で食事している姿を見ると、本格的に『おひとりさまの時代』が到来したと感じる。確信犯的に独身を貫く人もいるし、途中で離婚する人もいるだろう。さらに、日本の平均寿命を考えれば、女性は最後には『おひとりさま』になる可能性が高いと言える。30代の未婚女性の割合は3割を超えたという。
これからはむしろ『おひとりさま』の方が、スタンダードな時代が到来するだろうと筆者は予言している。つまり、将来的にはおひとりさまだからと心配する必要はなくなるというわけだ。となると、これからの時代は『おひとりさま』の時代になることを十分に自覚して、自らの将来設計を立てなければならないと筆者は語る。ならば、『おひとりさま』のことは、現役バリバリの『おひとりさま』に聞くのが一番のはず。一人で生きてきた先輩女性はたくさんいるのだから……。
本書は、先輩『おひとりさま』から知恵を拝借して、楽しくて安心な老後を手に入れるために活用できる一冊だ。本書を読むと、一人であっても二人であっても、要は幸せでなければ意味がないことに気づく。一人であることを前向きにとらえ、謳歌しなければという気分にさせられた。