自らサービスを獲得するための方法を紹介。
適切な介護ができる本
伊藤 光代
内容
介護保険制度のスタートともに、介護を含めた社会保障制度は、役所が手取り足取り教えてくれる時代から、自ら必要なサービスを獲得する時代に変わった。本書は、自らサービスを獲得するための指針となる“介護の処方”を74のケースを通じて解説している。
書評
長寿国日本は、今後間違いなく介護が必要になる人が増え、認知症の患者も増えるだろう。そんな長寿社会を迎えるにあたり準備が必要なのだ。中でも、医療、福祉、介護の情報とその活用が、長寿社会では欠かす事ができないものだ、と筆者。
本書は、誰もが遭遇する医療、福祉、介護の場面を想定して、最新の対処法を具体的に示している。また、実際に起きるであろう出来事からその対応方法を示したフローチャートが非常に良くできている。実際の介護の場面でフローチャートを見ながら対応を取りつつ、わからない部分は該当ページを読んで詳細を知る、という流れも可能かもしれない。詳細ページも見開きでまとめられており、わかりやすい。実際の介護シーンで役に立つ、実用的な一冊と言えるだろう。