「成年後見制度」で親の財産を法的に守る!
内容
高齢化が進む中で、認知症、知的障害、精神障害などの老人を狙った事件が増えている。本書では、こうした犯罪被害から老人を守るために整備された「成年後見制度」や「任意後見人制度」についてわかりやすく解説されている。
書評
高齢者を狙いうちする悪徳業者が後を絶たない。そんな中で、老人などの社会的弱者を守るために生まれた「成年後見制度」であるが、その認定を受けるまでの道のりは、成年後見人となるべき成人が手続きを行っても手間と労力を伴う、実に“お役所的”なものだ。
本書は、実際に自分の親が認知症になったことによって、成年後見人の申し立てをすることになった筆者が、家庭裁判所とのやりとりや認定までのプロセスを実体験を交えながら紹介している。
また、成年後見手続きが終わったあとも様々な手続きがあり、そういった部分もていねいにフォローされているのも素人の我々にはうれしい。