介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第272回 特養入所の運不運(2007年11月9日)

特養入所の申し込みをしても、なかなか順番が回って来ないのが現実です。
以前、特養入所のコツを書きましたが、その追加事項です。
要介護4や5の方々ばかりでは、色々な面で施設介護は成り立たないのです。
特に私が勤務しているユニットケアなどはそれが言えます。
介護する、介護されるだけが施設ではない。
介護される方々の「生活の場」であるのが施設なのです。
全員が重たい状態の方々ばかりでは特にユニットケアでは「生活の場」とは言えなくなってしまう。

介護職員の仕事が大変になるということもあります。
ある程度重くない方もいてこそ、集団の場である施設での心地よく生活できる場が成り立つのです。
ということから、私が勤務する特養などは、「なぜこの方が特養なの?」
と思えるような比較的軽そうに見える方もおられます。
逆に状態が重いのになかなか順番が来ない方もおられます。
施設のその時の入所者の構成が次に入る方の運を決めることもあるのです。

要介護3ぐらいの方なら、この運に引っかかり、運良く(?)入所ということも可能性としてなくはないのです。
勿論、申し込んでからの待機期間、どれだけ在宅で介護サービスを利用していたか、他、様々な在宅介護の状況なども考慮して入所が決まるのは言うまでもありませんが…。
父タクさんの場合は、在宅サービス利用も施設入所に関しても、今より数年前で時期も良かったのか、狙ってしたことではなかったのですが、全てがラッキーに運んだとつくづく感じました。

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