介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

戻る

第266回 私の仕事(2007年8月24日)

私の仕事はご存知のように、父タクさんがいたユニットケア特養の介護職です。
7月からはショートステイの担当をしています。
この特養は認知症中心のショートのフロアと、そうでないショートがあって、私は認知症ではない方のショートのフロアです。
とは言ってもこのショート、ごく軽い認知症の方と逆に重くて寝たきりの認知症の方の入所はあります。
7月末にショートの担当職員が一人辞めてしまったので、このフロアのショート担当職員は私を入れて3名です。
1ユニット約10名の方を一人で見る時間がほとんどです。
日中二人の職員で看ることもありますが、二人職員が同時にいる時間は少なく、ほとんど一人で看ることが多く、とても手が足りません。
早番の時は朝、ご利用者さんに起きて頂くことから始まります。
朝食後はユニットのキッチンで食器洗い、おしぼりなどの洗濯(手洗いしてから洗濯機に入れる)もします。
昼・夕食用のおしぼりの準備などもします。
その日の午後に退所される方の退所準備も午前のうちに済ませます。

午前は主にショートの入所の受け入れをナースと共にします。
日によって違いますが、午前に3件位の受け入れ(ご本人と付き添いのご家族と内容確認の面談をする)があります。
お茶をお出しします。
入所者のカルテのような資料も事前に用意されていますが、初めてのご利用の方の受け入れには、じっくりお話を聞くので時間が掛かります。
それをしながら、他の方のトイレ介助などをしたりします。
利用者さんによっては30分もしないうちにトイレ介助が必要な方もおられます。
オムツの交換が必要な方もおられます。
持っているPHSに頻繁にナースコールが入るので、受け入れをしながらコール内容に応えます。

昼食時。
朝食と同じように、お粥の方や普通食の方など様々で、牛乳がホットが良い方はユニットの電子レンジ温めて、冷たい方が良い方など様々な内容に合わせて配膳します。
レストランのウェイトレスみたいです。
食事ができない経管栄養の方も時にはおられるので、そちらの対応もします。
食事介助が必要な方もおられます。
これらも全部一人で行います。
たまに実習生などが食事介助の応援をしてくれる時はとても助かります。
午前にユニット浴(ユニットにある風呂での入浴)を行う日もありますが、職員の人員の関係で午後にユニット浴をすることが多いです。
一人ずつ、普通の家庭のお風呂と同じ風呂での入浴で、その介助をします。
二人分ぐらいの入浴介助をします。
私は状態の重い方の機械浴などはまだ行わず、通常のユニット浴の入浴介助ばかりなので、まだ楽な方です。
入浴された方の着替えの洗濯も普通の洗濯機で行い、乾燥機で乾かすこともあれば、洗濯物干し場で乾かすこともあります。
それらをしながら、他の物の洗濯や洗濯物干しも行います。

洗った食器を拭くことや、おしぼりを作ること、お米をとぐこと(ユニットの電気釜でご飯を炊く)など、リハビリを兼ねて利用者さんに手伝っていただくこともよくあります。
午後は退所する方とお迎えのご家族とのやり取り。
退所後のお部屋の掃除と次に入る方のための部屋作り。
3人位退所となると、3人分の部屋作りは結構大変です。
掃除機や雑巾で掃除して、リネン類を取り替えたりします。
ホテルの仕事に似ています。
それらをしながら、トイレ介助やオムツ交換などがあります。
3時のおやつのメニューに合わせて、紅茶にしたりコーヒー牛乳にしたり、その日の利用者さんの様子を見ながら、ユニットのキッチンで飲み物も作ります。
夕食が無事終わり、就寝介助がスムーズに行え、利用者さんが無事お休みになるまでは大忙しです。
私は夜の最も遅い番と夜勤はしていないので、まだ楽な方です。
文字で書くと簡単なことなのですが、実際は色々なことが一気に押し寄せていて、あまり忙し過ぎる時には、かえって笑いたくなるほどです。
忙しすぎて発狂しそうになると言う職員もいます(笑)
これでも規定の人員配置はなされているのです。

ショートですから様々な方の出入りがあって、日々様子が異なり大変ですが遣り甲斐も感じています。
ショートとは老人専用の介護付宿泊施設です。
サービス業であることをつくづく感じます。
ギリギリの人員でやっているので病気で突発的に休んだりできませんので、自分の健康は大事なので気をつけています。
今のところ何ともなく元気でやっています。

親ケア.comオンラインサービス「繋がる」
おやろぐ