介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第262回 父の爪の変形(2007年7月27日)

夏が来れば思い出す~♪ 父タクさんの足の爪~♪

父タクさんの足の爪が水虫のため変形していました。
雲母のように、ちょっと薄く削げかかっていたり、白っぽくなっていたり、分厚くなっていたり。
認知症初期の頃は頻繁に、認知症後期になってもたまに皮膚科に通いました。
皮膚科で調べてもらうと、水虫菌が見つかる時と見つからない時と、時期によって異なりました。
足の指の間や足の裏は少し赤くなっている程度で、痒くはないようでした。
最近は飲んで治す水虫の薬があるようですが、父の場合は高齢のためクリームタイプの塗り薬だけの対応でした。
ところが認知症が進むにつれ、この塗り薬を付けるのを大変嫌がるようになりました。
認知症初期の頃は、喜んで塗ってもらっていたのに。
父をおだてながら、主に入浴後に付けるのですが痛くないのに「痛い!」と言って、とても嫌がり、ササッとしか付けられなくなりました。
敏感な足の先に何かをされることが、嫌だったのでしょう。

毎日デイに通いだすと日中は靴を履いている時間が非常に長くなりました。
自宅に帰ったら、すぐ靴下も脱いで素足に。
父も素足が好きで、冬でも家の中では素足で平気でした。
ただ、フローリングの部屋にいることが多いのでスリッパは履きます。
特に痒くもなく大したことない水虫でしたが、昔サラリーマン時代になった水虫は治りませんでした。
ほとんど足の爪だけの水虫でしたが…。
特養に入所してからは、家にいる時のようにスリッパは危険なのでダメ。
一日中靴を履かなくてはならず、そりゃ水虫にはよくありません。
そこで父だけ特例で、脱げにくいフォールディングタイプのスリッパを一年中履きました。
初夏から秋までは勿論素足で。
このスリッパのせいで転んだ、つまづいた、脱げた、などはありませんでした。
この履きやすいスリッパ、宣伝ではありませんが、ユニクロのスリッパ(ルームシューズ)です。
こうして、父タクさんは、夏は特に爪の水虫の対応にちょっぴり苦労しました。

ところが、私が特養の介護職になって入所者の皆さんの足の爪を見ると…。
な~んだ!!どのお年寄りも皆、父と同じに足の爪が変形しているではありませんか!!
これって、水虫でなくても、年寄りになると多くの方がこうなるのでは??
父の場合も爪が変形していても、水虫菌が出ない時がたびたびあったし…。
ついでながら、父の足のむくみのこと。
むくみが気になって、検査したりしましたが、結局原因がはっきりわからなかったことがありましたが、特養の入所者の皆さん方も、ほとんどの方の足がむくんでいます。
入所者でない世間のお年寄りの足首を気になって見ると、何と多くのお年寄りの足がむくんでいることか!!
それぞれ原因は違うのかもしれませんが…。
私は父の爪の変形やむくみに敏感になっていましたが、世間のお年寄りの多くはそういう方が多いのですね。
だからといって、ほっとけば良いと言うことではありません。
きちんと原因を調べたり、それなりの対応はしなければなりませんが。

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