介護日記・二人の父の雑記帳 第201回〜

【第216回】デイ、ショート、施設への連れ出し方(タクさんの場合) (2007年3月21日)

グループホームでのことを書く前に、今日のタイトル、タクさんの各種施設への連れ出し方を書きます。

【デイの連れ出し方】
デイサービスへの連れ出し方は以前に書きましたが、タクさんをノリノリにさせて連れ出すのが基本です。
ごく最初の頃は「今日はデイサービスに行く日だよ~♪」と言うと、毎回、毎回決まったように「デイサービスって何だ?」と言いました。
私も毎回同じようにこう答えました。
「デイサービスはお年寄りが集まって、楽しく歌ったり、おしゃべりしたり、ゲームしたりして一日楽しく過ごす所なのよ~♪」
「年寄りばっかりなのか?」(年寄りばかりは嫌い)
「若い人も大勢いるわよ~」(若い人って職員さん)
毎回、「金が掛かるんじゃないか?」「食事代はどうするんだ?」「それはどこにあるんだ?」
と疑問符の連続でした。
「国が負担しているから無料なんだよ~」「老人医療なので費用はかからないのよ~」
「お昼代は先に支払ってあるから、財布は持って行かなくて大丈夫よ」
「使わないのに財布を持っていって失くしたら困るでしょ?」
それらの私の言葉には反論せず、納得してくれました。
そのうち「デイサービス」とは言わず、「楽しく歌ったり、おしゃべりしたり、踊りを踊ったり、ゲームしたりするところに行くよ~」に変化しました。
父の疑問になる「デイサービス」や嫌いなこと「お年寄りが集まって」は言わず、楽しげな「踊りを踊ったり」が加わりました。
それらを言い出す前に、できるだけ父をノリノリにさせていました。

通い介護で父の家に来た時から明るい声で「お父さん、元気??!!う~ん!元気いいね~♪」
と言います。
元気がなさそうでもそう言うと「まあまあだな」とか「そうかぁ?!」と、それなりに元気良くなってくれました。
その後も、父を乗せ乗せの明るい幸せトーク連発で機嫌良くさせておくと、行かないとは決して言わず、私と一緒に元気良く玄関を出てデイの送迎車にさっさと乗り込みました。

【ショートや各種施設への連れ出し方】
ショートの時もこれと全く同じです。
私が父の衣類などの荷物を持っているところが違うだけです。
父はこれらの衣類の入った紙袋などには全く目もくれませんでした。
たまに、「重そうだな?!持とうか?」と気付いて言うこともありました。
ショートへは私も父とショート専用の送迎車に乗って楽しく会話しながら行きました。
場所はデイと同じ施設の建物です。
「ここは前に来たことがある気がするな~」と、前日もデイで来ているのに、そんな調子でした。
認知症の初期から、父は今さっきのことも全く覚えていなかったし、前日やもっと前のことなどは全く覚えていないのでした。
嫌な記憶も楽しい記憶も、何も覚えていませんでした。
嫌なことがあっても、5分も経てば、すっかり忘れていました。
ショートのフロアに一緒に入り、血圧を測ったり、伝えることなどのやり取りをしている間、父は職員さんや看護士さんにいつも楽しく話しかけられてニコニコ笑顔でご機嫌。
主に父の服や被っている帽子のことなどを褒められ、ご機嫌になっていました。
自室に入ってから「今日はここに泊まっていっていいそうよ♪行ったり来たりは大変だから泊まって下さいって。
お父さんの部屋はここだよ~。ベッドもあるからいつでも寝られるし、これ全部お父さんが使っていいのよ♪」といつも同じように言います。
「そうか??じゃ、泊まっていくか!!」と私も一緒に泊まるかと思っている様子。
そのうち「私は用事があるので、ちょっと出掛けてくるからね。困ったことがあったら、ここの人(職員さん)が皆手伝ってくれるから安心よ♪」と言って、帰りました。
父はちょっと首を傾げている感じですが、特に反論もしません。

「なんか変だな?」と思ったかもしれませんが、子供の頃から色々と苦労人だった父。
子供の頃から親と離れて生活することや、兵隊に行った経験などから、「その場の環境に合わせるしかない」と、観念していたのかもしません。
また、元々父とは別居で通い介護でしたから、「私が来て、私がいなくなる」のはいつもの生活の範囲内のこと。
不思議なことではなかったからかもしれません。
グループホームや特養入居の時も、ショートと全く同じ方法でした。
「楽しく歌ったり、おしゃべりする所に一緒に行こうね~♪」と連れ出して、目的の場所について落ち着いてから「今日は泊まっていって下さいってだって!!」と伝え、「じゃ、私は帰るね~」で帰りました。
決して事前に今日は何々ががあるなどと言う事はしませんでした。
早めに言うと疑問が湧いて不安にさせてしまうからです。
父の場合、直前の記憶もありませんから、急に言い出しても大丈夫だったし、早めに言うよりもかえってその方が父を不安にさせる時間が短く済みました。
なお、病院への連れ出し方もほぼ同じで、早めに言うと不安がるので当日も言いません。
支度をするときには「お出掛けするから」と言って支度をして、「どこへ?」と聞かれるので「○○へ」と病院の場所を言いました。
病院に向かう車の中で「今日は定期健診で簡単に看てもらうだけだから心配いらないよ」と伝えました。
定期健診と言えば大丈夫で、ほとんどその段階では拒否することはありませんでした。
嘘も方便で、父を不安にさせないためでした。
グループホームや特養入所の時も、父の場合はこれらの方法で上手く行きました。
皆様のところは如何だったでしょうか?

【第217回】頑張っておられるご家族(2007年3月23日)については、こちらへ。

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