介護日記・二人の父の雑記帳 第201回〜

【第209回】タクさんのための特養見学記(2007年3月11日)

今から4年位前、タクさんの入居のためにあれこれ施設見学をしました。
すでにこの頃、第一希望の特養(亡くなるまで2年半入居したユニットケアの特養)には申し込みを済ませていました。
第一希望の特養の待機期間に入所するための施設見学でした。
待機期間がどれだけかかるか分からないので、待つ間、在宅では限界状況にきていました。
幸いタクさんはショートなど環境の変化には何ら問題が起きない人でした。
自分が今どこにいるのかが、わかってないので父は環境の変化をモノともしませんでした(苦笑)。
そのため、父を施設に預けることで、介護者の(私の弟の)心身負担を減らすことにしました。

◆特養A
私の住む市内ですが、ちょっと不便な場所にある。
市長の弟さんが理事で直接お話もうかがった。
2階建ての家庭的な雰囲気の施設。
でも、4人部屋は狭く、施設は新しくても昔ながらの方式の老人ホームという雰囲気。
タクさんには合わない感じが…。
イマイチ乗り気になれず、ケアマネさんからのコメントもイマイチ。
申し込みせず。

◆特養B
私の住む隣接の市で、私の家から自転車で12~3分。
大きな犬をロビーで飼っていたのが印象的。
タクさんは犬好きだったので良いかもしれないと。
雰囲気は昔ながらの特養タイプでイマイチだが、感じは悪くなかった。
相談員さんも親切。
ここは、待機期間が短かそうだったのと、感じが良かったので申し込む。
その後、タクさんが第一希望の特養に入った年に入所可能の連絡がきました。
しかし、この特養は後に虐待で全国的に有名になってしまうのでした。

◆特養C
タクさんの住む同じ市内にあり、タクさん宅から自転車で7~8分。
当時、開設1年ほど。
私はタクさんと市が違うので、この特養の開設を知るのが遅れてしまったのです。
一度だけタクさんはショートで利用。
日中過ごすオープンスペースは広々、伸び伸びで明るくて良い感じ。
個室、二人室、三人室、四人室と種類も多彩で施設全体が綺麗でゆったり感。
畑の真ん中にあるので敷地が広く、広々の中庭で十分散歩できる。
職員さんの雰囲気も良く、新しいタイプの特養との感じを受けた。
居室に自宅の家具や愛用品の持ち込みは制限あり(父の特養は制限なし)。
タクさんの市は貧乏で有名な市で、特養が少なく、よってここの特養の待機者は物凄い数。
絶対に順番が来そうもない。でも、申し込みをした。
そして、未だに何の連絡も来ない(笑)。
以上、特養は第一希望を除くと、3カ所を見学して2カ所に申し込みしました。

◆特養見学のポイント
日中、いかに本人らしく過ごせる施設であるかにポイントを置きました。
そして、できれば明るくゆったりした雰囲気の施設を望みました。
お年寄りや職員さんの様子にも着目しました。
最初の頃は床の素材やトイレの構造など細部にも着目しました。
しかし、あまり細かいことに気を取られると、肝心の介護の質を見落としがちになります。
施設の設備などよりも、本人に合ったケアが行われるか?
それに関連したポイントを見るのが一番重要なことです。
そして、何かあった時は必ず家族の手が必要になりますし、家族が通いやすい場所にあることも重要です。

◆タクさんに合う施設かどうか?
特養A、Bの「昔ながらの老人ホームのよう」という表現は、四人部屋中心の集団ケアの施設のことです。
このケアは、認知症のタクさんには合いそうもなく、私自身受け入れられない気持ちでした。
特養A、B共に気になったことは、認知症のお年寄りはすることがなく、じっとしていられず廊下を行ったり来たりしています。
自操式車椅子の人ですらそうでした。
認知症の方がうろうろするのは当たり前のことですが、それに対して何もなされていない感じを受けました。
落ち着いて過ごせる場所がなく、きめ細かい介護がない感じを受けました。
日中過せる食堂は居室から廊下を通った離れた場所にあるため、そちらで過ごすお年寄りは滅多にいません。
そのため、廊下を徘徊し、職員さんが居る事務室前に列を作って並び、職員さんに相手をしてもらっているのでした。
よくある施設の構造でしたが、この構造では良いケアはできないと感じました。

◆タクさんがいた特養
すでにタクさんのユニットケア特養の施設構造上の特質、ケア方針を知っているため、私は他の特養に対して受け入れられない気持ちがありました。
父のユニットケアの特養は、個別の居室がリビングに面して配置され、居室にいても目が届き、皆で過ごすリビングにもすぐ面していていました。
リビングは食堂も兼ね、ダイニングキッチンが有り、家庭的な配置と雰囲気でした。
浴室は各ユニットごとに一つずつあって、個別入浴。
家庭風呂と同じ浴室で、これはタクさん向きでした。
1ユニットは10名。1フロアに3ユニットあります。
グループホームとほぼ同じ形式で、各人の個性に合わせた個別ケアを行っていました。
父がいた特養は敷地内に庭がない欠点はありますが、私が最初に惚れ込んだ通り、ほぼ満足の行く特養でした。

【第210回】イズさんと脳トレ本(2007年3月14日)については、こちらへ。

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