介護日記・二人の父の雑記帳 第151回〜

【第191回】寿命はあと3年?(2007年2月17日)

今週の月曜にイズさんのホームへ行った時、カラオケはしないで色々な話をしてきました。
「あのね、あと3年くらいだと思っているんだ」とイズさん。
ん??この有料老人ホームにいる期間のこと??
いえ、話しを聞いていて、違いました。
イズさんは自分の寿命をあと3年くらいと思っているのでした。
んな~!?何をおっしゃる!!何を根拠に…まったく!!
それで人生の締めくくりをつけるため、色々と「身辺整理」をしている…ということのようです。
身辺整理と言っても、もう整理するものもあまりないのです。
ここ数年の間に、イズさんは結構、身辺整理をしてきていましたので。
身辺整理はもう良いから、まだまだ続く人生を有意義に暮らして欲しいと私は願っているのです。
でも、どうもイズさんは前向きじゃありません。
いつもそんなイズさんのことを書いているので、
読者の方々も「またか…」と思われることでしょう(苦笑)

イズさんは今年の年賀状を全く書きませんでした。
前年はウチで印刷した年賀状に、少し手書きで書き添えてもらい出しました。
大した枚数ではないので、毎日少しずつやれば良いのに、書くのが元々苦手なイズさんは、もうお手上げのようです。
そして今年は、届いた年賀状に返事を出すと言っていたので、年賀はがきを用意しておいたのに、全然何も書かないままでした。
その方々の名簿を、たどたどしい文字でノートに書いてありました。
そして、この方々向けに「最後のおたより」をノートに下書きしたので、私に見て欲しいと言いました。
何だか読めない文字でびっしり書いてあったので、簡単に目を通すだけにしました。
「あと3年くらいと言っても、今元気なんだし、イズさん年賀状も止めるなんてもったいないよ~」
「そうかな?」
「そうよ~♪ 寝たきりなんじゃないし、ボケてないんだし、今具合が悪いわけじゃないのに…」
「タクさんは認知症になっても、特養に入っても、亡くなったんじゃないので印刷した年賀状をずっと出していましたよ」
「そうか?!偉いな~!!」
「いえ、タクさんができないから、私がそうやっていただけなんだけどね」
「お年寄りの人は書くのが大変みたいで、印刷した年賀状で来る人が多いですよ。
イズさんも、書くのが大変ならそうした方がいいんじゃないかな??
印刷はウチでするから、名前ぐらい書けると本当は良いけどね♪」
「この名簿の方々は、イズさんが最後の挨拶をして年賀状を出さなくなっても、きっと送って来る方々だと思いますよ♪来ると、出さなくて悪かったな~とか、また思っちゃうでしょ?
それなら、印刷でも良いから、毎年これからも出した方がいいんじゃない??元気にしている証拠として」
「そうだな~!そうするか!!」と、「最後のおたより」は中止になりました。
このイズさんが作った名簿の方々の関係を、一人一人イズさんから聞き、名簿に関係を書き込みました。
親戚関係の方々ではないので、私も聞いておかないとよくわかりません。
「この方々には、何かあった時に連絡した方が良いのね??」
「そう、連絡してやってくれ」
「親戚の方で年賀状をいつも出している人は誰と誰ですか??」
「○○と○○と…」

こうして文章にすると、まるで誘導尋問みたい?または、取り調べ??(笑)
でも、たずねないと話してくれません。
話は何かと回りまわって長くなりました。
ついでに、時々話しに出る妻の葬儀のことや、イズさん自身の葬儀についてのことなどを色々話し合いました。
以前にも何回か私とはこういう「人生の肝心なこと」の話しをしました。
「一番面倒みてもらうのは、えすえさんになっちゃったな~。
伝えなきゃならないことは、もうないよ。こういう話しをしたのはえすえさんだけだもん」と。
肝心のイズさんの二人の息子達は、イズさんと話しをしたがらないので、直接こういった話はしてません。
いつも私からの報告を聞くだけです。
おまけに、私が余計なことを言ったとか、本人の好きにさせとけば良いのに…とか言われてしまいます。
血の繋がった親子なんだから、嫁の私だけでなく、大事なことは、イズさんが元気なうちに、きちっと話し合っておけば良いのに。
そう思いませんか??

【第192回】ボケない小唄(2007年2月18日)については、こちらへ。

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