介護のコラムを読む

介護日記・二人の父の雑記帳

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第188回 バレンタインの思い出(2007年2月14日)

◆タクさんの場合
タクさんとのバレンタインの思い出って、何かあったかしら??
通い介護していた頃、何かしらチョコレートをプレゼントしていたと思いますが、あまりはっきり記憶がありません。
バレンタインデーと言っても、大正生まれの父にはピンとこない。
まして、認知症が進むとわかってもらえません。
認知症初期の頃、「今日はチョコレートを食べる日なのよ♪」と教えた覚えはありました。
タクさんはチョコレートが大好きでした。
タクさんにとってはご馳走です。
昔はチョコレートも貴重なものだったからでしょう。
タクさんのご指定銘柄は森永の「ダーツ」でした。
一口サイズに分かれているので食べやすかったようで、認知症初期・中期の頃、これを買ってくるよう言われました。
ロッテの「コアラのマーチ」も一口サイズのせいか好きでした。
コアラの顔が色々あることを教えると、認知症初期の頃は認識してくれました。
明治の「きのこの山」も好きでした。
やはり一口サイズで、口に入れるとチョコ部分がとろける感じが良かったみたいです。
きのこの柄の部分を持つと手が汚れないことを教えると納得してくれました。
まだ認知症初期・中期の頃です。
ハーシーズの「キッスチョコ」も一口サイズで独特のほろ苦さがお気に入りで、また買ってくるように言われました。
小さくて銀紙に包まれているのに、認知症初期の頃は上手にクルッと剥くことができました。
認知症末期の頃、大好きなチョコは嚥下の状態が良くなくて、あまり食べさせてあげられませんでした。
チョコ味のプリンとか、ムースとか、のどごしの良いものに取って変わってしまいました。
本当は最後まで、もっと食べさせてあげたかったな~。
チョコレートと共にココアも好きでした。
「コーヒーにする?ココアにする?」とたずねると、決まって「ココアがいいな~♪」と。
コーヒーのほろ苦さより、ココアの甘さがお気に入りのタクさんでした。
コーヒーは飲むとき砂糖をスプーン2杯以上入れていました。

◆イズさんの場合
イズさんは認知症ではないので、世間の風潮のバレンタインデーをある程度わかっているようです。
しかし、やはり大正生まれなので、ほとんど無関心のようです。
一昨日、イズさんのホームへ行った時、プレゼントのチョコを持って行きました。
でも、いつものお菓子を持っていった程度にしか思っていませんでした。
それを承知で、気は心。
その程度のチョコレートしか持って行きませんでした(苦笑)
バレンタインデーって、女性は何だかんだと楽しみな面がありますが、男性にとっては結構迷惑な日かな??
なんて思っています。
皆さんのバレンタイン、いかがなんでしょうね??

<注>
宣伝ではありませんが、記録の意味で、あえてチョコの会社名と銘柄を書きました。 

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