介護日記・二人の父の雑記帳 第151回〜

【第176回】タクさんの徘徊探知機(2007年1月31日)

2002年春(認知症発症9年、要介護4)はタクさんの徘徊が続きましたが、デイの回数を増やしたり(週4~5日)、ショートを毎月定期的に利用(3泊4日)するようになって、人の目が届き徘徊はほとんど防ぐことができました。
しかし、ケアマネさんが徘徊予防のために徘徊探知機のレンタルを勧めてくださって、一緒に市の高齢者総合相談室へ探知機の見本を見に行きました。

この頃には徘徊がなかったのであまり乗り気がしませんでしたが、徘徊防止策として料金も安いので利用を決めました。
父の場合、登録料が315円、月々の利用料がたったの126円でした。
(所得によって、また市町村により機種や料金が異なる)
2002年11月のことで、この頃父の市でこれを利用していた人は他に二人しかいませんでした。
徘徊探知機は「ネズミが猫の首に鈴をつける」のと同じで、父に持たせるのは至難の技でした。
父にはこの徘徊探知機が「何者であるか」理解できないので、どうやって常に持たせるか?
それがわかっているからレンタルするのは気乗りがしなかったのです。
別売の専用布ケースに入れて、デイに行く時父のズボンの尻ポケットに入れました。
「お守りを入れておくよ!入れたままにしておいてね」と言って入れると問題ありませんでした。
しかし、朝の忙しい時間なので、入れやすい尻ポケットのボタンがない方のポケットに入れたのが間違いの元でした。
デイの職員さんにも徘徊探知機を入れていることは当然伝えてありましたが、ある時父は突拍子もないことをしてしまいました。
デイで暇があったのでしょう。
徘徊探知機の布ケースをハサミで切り刻んでしまったのです。
探知機は無事でした。
職員さんは大謝り。
父もこの頃はハサミがまだ使えたんですね~。

その時の父の心理はこんな感じだったのでしょう。
「ズボンのポケットに入っているこれ、何だろう??
袋が開かないな~?変だな~??おっ!ハサミがある!
丁度いいからハサミで切って取り出してみよう~♪」
多分、父の場合、徘徊する時の気分も切り裂き事件と同じようなものだったかと思います。
以下、父の徘徊気分予想です。
「とにかく田舎へ行かなくちゃ!急がなきゃ!
えーと、どっちだったかな?確かあっちだ!
あれれ?なんか変だな?違うみたいだ。もう少し行ってみよう!
あれ??どこに行こうとしてたんだっけ?今、何してるんだっけ??
困ったな?何だかわからなくなっちゃった。
とりあえず、もう少し行ってみよう!何かわかるかもしれない」
徘徊探知機をレンタルしてからは、残念ながら?一度も徘徊はありませんでした。
いえ、正確に言うとグループホームに入ってからありましたが…。
切り裂き事件があっても、私はめげずに毎朝父の尻ポケットに探知機を入れてデイに送り出しました。

【第177回】タクさんに会えなかった介護保険証(2007年2月2日)については、こちらへ。

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