介護日記・二人の父の雑記帳 第151回〜

【第169回】タクさんの冬の寝具(おねしょ)対策 中編【認知症中期】(2007年1月14日)

前回は息子のおねしょの話になってしまいましたが、今回はその続き「タクさんの冬のおねしょ対策」です。

おねしょ対策に冬も夏もないのですが、冬の方が寒いので濡れた場合のこと、日照時間が短いので洗濯物の乾く時間、などを考慮しました。
尿量も夏より多くなりました。
特に私の場合は通い介護で、合間にアルバイトに行っていましたから、同居とは違う時間的制約があり、それを含めた対策です。

◆就寝時失禁(おねしょ)の始まり
父の場合は、日中の失禁が始まってまもなく就寝中の失禁も始まりました。
認知症になって8年位経ってからのことです。
このおねしょはほぼ毎日でした。
夏になると、時々していない日もあり「万歳~!」でした。
最初の頃は濡れたことに気付いた父が、気持ち悪いため着ている物を自分で脱いでしまい、そのあとどうしたら良いか分からず、呆然としていたり、脱ぎ捨ててうろうろしていたり…。
父と同居の私の弟が気付くまでそのままでした。

◆紙オムツはどれでも漏れる
いろんな紙パンツを試しましたが、結局漏れるのです。
長時間用の紙パンツも漏れることに大して変わりはありませんでした。
一度は紙パンツと併用使用する男性用尿取りパッド(筒状に包む形)を使ってみましたが、やりにくくて上手くいかないし、ずれて外れました。
つけるのが手間取るので本人も嫌がりました。
オムツメーカーの相談室にも電話で問い合わせました。
しかし、一般的な意見を聞けただけで、漏れの解決には至りませんでした。
相談をしたので、後に試供品の紙オムツセットが届きました。
だったら、漏れるのは仕方ない。漏れて当たり前と思うようになりました。
息子の紙オムツだってそうでした。
夜間だけ長時間用を一応使って、あとは漏れても良いように工夫しました。
そのうち長時間用も使わず、市から支給されている無料の普通の厚さの紙パンツで済ませたりしました。
<注>
タクさんのことについては、私と弟で「紙オムツ」と言わず、「紙パンツ」と言っていました。
父にもし聞こえた時、「オムツ」では自尊心を傷つけるからです。
父は普通のパンツだと思って履いていましたから。

◆使い捨て防水シーツ
漏れ対策として、初めは洗える防水シーツを敷きました。
しかし、乾き難くだんだん臭いも残るようになったので使うのは止めました。
父の場合は使い捨ての防水シーツを重ねて使いました。
費用はかかるけれど、洗わなくて済むのはかなり助かり気が楽でした。
2003~4年頃、私が知っているのは当時、3つ位のメーカーから出ていて、それぞれ特徴が違いました。
紙オムツを置いている店なら、そのうちのどれか1種類は置いていました。
一番長く利用していたのは、入手しやすいユニチャームの使い捨て防水シーツでした。
紙オムツと同じ素材でできています。

◆使い捨て防水シーツの使い方のコツ
ユニチャームの使い捨て防水シーツ(ライフリー・ふとん安心シーツ60cm×90cm)は、幅がベッド幅と同じ程度しかなかったため、シーツ(厚みのあるベッドのマットレス)に巻き込んで使えず、ただ置くだけなので、ずれやすいのが難点でした。
1枚では幅も長さも足りないので、シーツの上に3枚を重ね、ずらして使いました。
寝る時にずれないよう押さえながら父に横になってもらいました。
シーツの下にも念のため、ずらして2枚敷いていました。
一度、ベッドの一番下のマットレスまで沁み込んでしまった経験から、マットレスの上にも敷いておきました。
何枚も敷いていますが、濡れるパッドは大抵1枚だけでした。
極力漏れて濡れる寝具はシーツ1枚だけで済むようにしました。

◆シーツの選び方
シーツは洗濯した時干しやすく、乾かしやすい長方形の平らな普通のシーツにしました。
綿100%は乾き難いのでポリエステル混紡の物を選びました。
布団を包み込むように縁にゴムが入って袋状になっているシーツは、乾き難いし干し難いので使いませんでした。
平らな普通のシーツはベッドの場合セッティングが面倒ですが、洗濯しやすさでこれにしました。

◆タオルケットの効用
敷く物だけでなく、上掛けも濡れます。
毛布や布団は濡れたからと言って毎回洗濯はできません。
毛布カバーや布団カバーは薄手なので、これが濡れると本体の毛布や布団も濡れます。
なので、布団カバーはつけますが、毛布カバーはつけませんでした。
そこで、毛布の下には必ずタオルケットを入れ、これで漏れを受けるようにしました。
タオルケットなら、毎日洗えますから。
但し、乾きやすさを考えて、あまり厚地のものはよくありません。
タオルケットも2枚を交代で頻繁に洗って使いました。
父の肌に触れる部分はまず、冬でもタオルケットにしました。
タオルケットは春夏しか売っておらず、冬はほとんど売っていないので、買い求める時は注意が必要です。
なお、綿毛布を毛布の代用にするのは良いと思います。
が、タオルケットより地厚なので洗濯がし難く、乾き難いので、洗濯のことを考慮すると、やはりタオルケットを漏れ防止のため下に重ねた方が良いと思います。

◆寝室状況
父の部屋は北側の寒い寝室です。
着る物は冬用の肌着と冬用の暖かいパジャマ。
寝る時の暖房、掛け布団1枚、毛布1~2枚、タオルケット1枚、シーツは冬用の暖かいタイプ。
これで父の場合は大丈夫でした。
寒い地方の方は、もっと暖かくする必要があるかもしれませんね。
寝る時以外は父は南側の暖かい部屋にいます。
寝る30分位前から父の寝室を暖房し、眠ってから2時間位で切れるようにタイマーセットしておきました。
温度は24度位に設定しました。

◆就寝状況
父を寝かしたあと、私は帰ります。
夜間は父と同居の弟が看ました。
弟が早朝出勤する前に父を起こし、着替えをしてくれました。
毎朝、出勤前に父を起こし、濡れた父の着替えをするのは大変だったと思います。
父がぐっすり眠っていたら、びしょ濡れでも起こさないで良いと私は弟に伝えていました。
事実、父はびしょ濡れでも大抵起きずに熟睡していたようです。
冬寒くても、濡れたからといって風邪を引くことはありませんでした。
毎日デイに通うようになってから熟睡するようになりました。
デイに通う以前は昼夜逆転気味でした。
夜は大抵8時頃ベッドに入りました。
寝る素振りがなくても、その頃寝るようにさせました。
「もう8時になるよ~そろそろ寝た方がいいんじゃない??」と誘うと、父はほとんど素直に応じました。
トイレに行ってもらい、寝室のベッドへと誘導し、すんなりベッドに横になりました。
ベッドに横になる時、使い捨て防水シーツがずれないよう、必ず押さえてあげましたし、父も慎重に横になってくれました。
お陰様で、父は寝相が良く、使い捨てシーツはあまりズレませんでした。
パジャマの着替えはいつも夕食前に済ませていました。
寝る前にバタバタするのは良くないですし、夕食時に眠ってしまうこともあったからです。

◆特養での失禁対策
特養では、紙オムツに日中でも男女共用タイプの尿取りパッドを重ねていました。
紙オムツ使用のほとんどの入居者がそうでした。
通常は尿取りパッドを取り替えるだけで済んでいたようです。
紙オムツごと履き替えるのは大変ですからね。
夜間も同じで、大容量の紙オムツに尿取りパッド。
ベッドには洗えるタイプの防水シーツを幅広く敷いていました。
特養では洗濯システムが完備していましたから、洗える防水シーツを消毒して使用することができて問題ないわけです。

◆泌尿器科医の見解
前立腺肥大の定期健診の時、病院の担当医に父のおねしょで困っている話をしました。
デイの家族会で聞いた話で、おねしょの薬を飲んで収まった男性がいることを聞いたからです。
父にも薬を出してもらえるかたずねました。
泌尿器科の病気でおねしょするのではなく認知症でのおねしょは、薬も効かないから使えないとのことでした。

【第170回】タクさんの冬の寝具(おねしょ)対策 後編【認知症中期】(2007年1月15日)については、こちらへ。

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