介護日記・二人の父の雑記帳 第101回〜

【第141回】認知症中期のタクさん 父からのメッセージ (連絡ノートその6)(2006年12月7日)

通い介護の私から、父と同居の弟への「連絡ノート」シリーズの続きです。
認知症初期から中期に移行する頃の記録です。
連絡ノートから、認知症の症状などが書かれている部分を選んでご紹介します。
この頃、タクさん、80歳。認知症発症8年。父を呼び寄せ通い介護し始めて7年。
「認知症初期」とは、父の場合、失禁が始まる以前を「初期」、失禁開始後を「中期」としました。

2001年10/12(金) 弟へ
◆お父さん、よく手を洗うので、トイレと台所のタオルは毎日替えてね。
◆次は月曜に来ます。

以前書きましたが、この日の欄外には父がピンクのサインペンで書き込みをしています↓↓(原文のまま)
「えすえへ 父より 何かと 心ペイしてくれ いろいろ 心パン アリガトー」
そして、「次は月曜に来ます」にピンクのサインペンでアンダーラインが引いてありました。

父から私へ、文字での最後のメッセージです。
これ以降、父から私への言葉書きはありません。
目につくテーブルに置いていたので、たまに父がこの連絡ノートを見ていることは気付いていました。
しかし、こんな風にたどたどしい文字で私宛に書いてくれたなんて、感無量でした。
特に、父がいなくなった今は尚更です。
「えすえ」は勿論、私の本当の名前で書かれています。
しかし、よく見ると私の名前の文字も一部が違っていました。
金曜だったので、土日は弟がいるため私は来ないので「次は月曜に来ます」と書いたのです。
父はそれを確認するかのように、アンダーラインを引いたのだと思います。
この父の文字と言葉は私の宝物です。
かつてメモ魔だった父も、この頃には、かなり文字を書かなく(書けなく)なっていました。

この頃、父はとても頻繁に手を洗っていました。
何かするたびに、そして何かする前に、必ず手を洗ってタオルで拭いていました。
そのため、タオルがすぐにビショビショになりました。
清潔にする意味よりも、多分、何かしたこと、または、何かすることの「動作の繋ぎ」のような感じでした。
トイレに入る前にも手を洗っていました。
「さっき手をあらったばっかりじゃない??」と言うと、
「トイレに入る時、手が汚れていると、お○○○様が汚れちゃうもんな♪」と父は言って、
ニカッと笑いました。

2001年10/15(月) 弟へ
◆お父さんに電話して来ようとしたら、全然出ないので、来てみたら寝てました。
◆昼食後、寝たみたいで、そう長くは寝てないみたい。テレビつけっぱなしでした。

2001年10/16(火) 弟から私へ
◆父さん、どうしても夜中とか明け方早く起きてしまうようで、それで昼寝してしまうんだと思う。

2001年10/16(火) 弟へ
◆お父さん、いつのまにか自分の部屋のゴミ箱におしっこしてました。
昨日はしてなかった。
妙に臭くて、ゴミ箱の底にも溜まってました。
トイレマジックリンで綺麗にしました。

2001年10/16(火) 弟から私へ
◆父さん、夜中の2時頃起きて、そのままずっと起きていたらしく、用意してあった朝食も食べてしまってた。

2001年10/31(水) 弟から私へ
◆父さん、夜中3時頃、また下着を濡らしてしまった。
シーツは濡れてない様子。
着替えて外へ出ようとしていた。
着替えさせて休んでもらったが…。

2001年11/1(木) 弟へ
◆私が来た時、お父さんはベッドで寝てましたが、その後は起きて元気でした。
◆寝ていたので、散歩は行きたくないそうで、行かず。

この頃、まだ要介護認定は受けておらず、介護サービスも全く利用していませんでした。
毎日午後、父の家へ私が通っていました。
昼夜逆転の傾向が見られます。
トイレの場所が一人では分からないため、ゴミ箱で用を足す傾向がありました。
夜中の失禁が時々見られるようになってきました。

【第142回】認知症中期のタクさん 初めての紙オムツ (連絡ノートその7)(2006年12月8日)については、こちらへ。

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