介護日記・二人の父の雑記帳 第101回〜

【第135回】認知症になってからの寿命(2006年12月1日)

認知症になってからの寿命って、認知症の介護に当たって気になることではありませんか?
私も父の介護が始まった頃、これから先どうなるのかな?と思っていました。
父はいつまで今の状態が続いて、いつ頃からもっと進んで、どのくらい認知症状態が進むとこまで行くのか、亡くなるのはいつ頃なのか??
父には申し訳ないけれど、そんなことを考えた時期がありました。
いつまで介護が続くのか?が、介護者の人生を左右することにもなるし、気になるところですよね?
認知症になったら7~8年で死に至るとか書いてあった本があって、でも、7~8年経った頃、父は元気だったので、ウチの場合は違うのか??なんて思ったものでした。
私の父、タクさんの場合は、「病歴と経過」にも書きましたが、概略は以下の通りです。
初期・中期・末期の分け方は、私なりの分け方です。

◆1993年頃  認知症発症 72歳
妻が亡くなってから11年後に発症
発症以前から独身の息子と二人暮しで、特養入居まで続いた

◆初期(1993年~2001年後半 72歳~80歳)
失禁がない頃まで…8年間
要介護認定は受けず、私の通い介護だけの時期
(介護保険誕生が2000年)

◆中期(2001後半~2004年後半 80歳~83歳)
失禁が始まり、徘徊等目立った行動があったが元気だった時期…3年間
私の通い介護は続く
2001年7月  初めて認知症の検査を受ける
2001年11月 要介護4(以降もずっと同じ)
2002年1月  介護サービス利用開始
2003年5月  最初のグループホーム(1カ月半で退去)
2004年1月  2度目のグループホーム(2カ月半で特養入居のため退去)
2004年3月  特養入居(2年半過ごすことになる)

◆末期(2004年後半~2006年10/26死去 83歳~85歳)
会話が成り立たなくなり、体力の衰え、肺炎で死去…2年間
この間、ずっと特養
2006年8月下旬~9月下旬 特養入居中、誤嚥性肺炎で初の入院
2006年10/25 緊急入院後、10/26 肺炎で急逝する(認知症発症から13年)

初期(8年間 72歳~80歳)
私の感じ方から判断すると、失禁がなかった時期は、徘徊などの問題行動もなかったので、「初期」としました。
この初期の時期は、失禁の時期で分けたせいか、大変長く8年間でした。
父の場合、認知症の進行具合は、非常にゆっくりでした。
いつまで、このような比較的平和な(物忘れ程度)状態が続くのかと思っていた時期です。
父は貧血改善のため内科、風邪で呼吸器科数回の入院などがありました。
しかし、全般的にはかなり元気な時期で、この調子なら90歳まで生きられそうだと思ったものでした。
認知症に関する薬はこの時期も、のちにも一切使ってはおりませんし、認知症の検査を受けたのも、発症してから8年後でした。

中期(3年間 80歳~83歳)
父の認知症検査のための病院初受診はこの時期が初めてで、要介護判定をのちに受ける目的があって受診しました。
認知症検査受診の2~3カ月後、待ってたましたとばかりに、父の場合は突然失禁が始まり、それと同時期に徘徊などの問題行動が起きました。
そのため、介護サービスを受けることになりました。
父の場合、初期は長かったけれど、中期は約3年間。
バタバタ色々あった時期でしたが、父は比較的健康で、長かったようで、たったの3年間、思い出多い時期でした。

末期(2年間 83歳~85歳)
主に特養にいた時期で、この時期は最も短く約2年間でした。
「タクさんの体力低下への経緯」にも書いたように、父はこの時期、体調を崩して行きました。
認知症が進んだことと、体調を崩し気味のせいか、父はかなり穏やかになり、以前ほど介護に抵抗することが減りました。
歩き回ることは以前より減りましたが、本人自身ができることがかなり減り、手取り足取りの状況でした。
この時期、私は父の先が長くないことを感じ覚悟を決めました。

父は薬を飲まなくても、症状の進み具合が緩やかだったため、認知症発症13年もかけて、男性の平均寿命をかなり上回る年齢まで生きられたのかもしれません。
それは、晩年を除いて、比較的健康だったためと思われます。
昨年、95歳で亡くなった母方の祖母は、90歳過ぎ頃から認知症になりました。
発症時期が父より高齢だったせいか、亡くなる前年に会った時も、父程ボケてはいませんでした。

認知症にかかった年齢、その人の健康状態によって、症状の進行状態が違うこと。
元々元気な人であっても、高齢者は認知症や脳梗塞の影響などもあって、晩年は誤嚥性肺炎や、他の病気にもなりやすく、それが寿命の決め手となるのかもしれません。
では、若年性の場合は…やはり晩年は、若くても病気を引き起こしやすい状態になるのではないでしょうか?
認知症とはそういう病気※<注>であるようです。

<注>認知症とはそういう病気
脳血管性障害(脳梗塞、脳出血)や、パーキンソン症候群、アルツハイマー型認知症の方は、嚥下障害(喉の神経、筋肉の働きが正常に働かない)があり、
嚥下反射や咳反射が減弱しているため肺炎を越しやすいことは、よく知られた事実です。

【第136回】コアラちゃんとの雑感(2006年12月2日)については、こちらへ。

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